1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:12:46.29 ID:jXD8RpQL0
岡部「うーむ、どうしたものか……」
まゆり「どうしたの、オカリン?」
岡部「Dメールの実験を行おうと思うのだが、どんな内容のメールにしようか迷っててな」
まゆり「それじゃあ、ラボにバナナをたくさんおいておく……とかどうかなぁ?」
岡部「却下だ。もっと、こう……マッドサイエンティストにふさわしい使い方があるだろう!」
まゆり「まゆしぃはまっど菜園さんじゃないから分からないのです」
岡部「それもそうか。まゆりは俺の人質だからな」
まゆり「えへへ……」
岡部「では>>6にでもするか」
引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339600366/
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:20:09.28 ID:B5isn/Kl0
まゆりに告白せよお前が好きなのはまゆりだ正直になれ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:22:47.54 ID:LUCkM+ml0
でかした、
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:25:55.85 ID:jXD8RpQL0
岡部(まゆりに告白せよお前が好きなのはまゆりだ正直になれ……?)
岡部(突如ひらめいた内容だが、一体どういうことなのだ)
岡部(俺は別にまゆりに恋愛感情を抱いてなど居ない。まさか、"機関"の精神汚染か!?)
岡部(まぁ試しに送ってみるか。何も変わらないだろうがな)
岡部(待てよ? Dメールは全角18文字までだ)
岡部(いや、この文章なら18文字まででも意図は伝わるだろう……どうせ何も起きないだろうしな)
まゆり「オカリン、内容は決まったの?」
岡部「あぁ」
まゆり「どんな内容なのかなー?」
岡部「それは秘密だ。さぁ、準備にとりかかるとしよう」
岡部(こんな内容、まゆりに言えるわけがないだろう!)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:30:49.93 ID:jXD8RpQL0
紅莉栖「岡部、準備出来たわ」
岡部「了解したぞ助手」
紅莉栖「助手って言うな。で、どんな内容なわけ?」
岡部「禁則事項という奴だ。どこで"機関"の連中が盗み聞きしてるか分からんからな」
紅莉栖「えぇ? 教えなさいよ」
岡部「教えても意味がないだろう? もし実験が成功すれば記憶が別のものになるのだから」
紅莉栖「岡部だけはリーディングシュタイナー(笑)のおかげで記憶が残るんだっけ? はいはい厨二病乙」
岡部「貴様、この鳳凰院凶真の素晴らしき能力に嫉妬か? 見苦しいぞクリスティーナよっ!」
紅莉栖「はいはいワロスワロス。放電現象、始まったわよ」
岡部「むっ、まさか貴様@ちゃんね……」
紅莉栖「違うから! まとめサイトとか見てないから! ほら、早くメールを送りなさい!」
岡部「やれやれ。まぁいいだろう……送信!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:39:05.25 ID:jXD8RpQL0
岡部(メールを送った瞬間、世界がぐにゃぐにゃと歪み……眼の前が真っ暗になった)
岡部(そしてまばゆい閃光が放たれ……五感を取り戻した瞬間、俺は驚愕した)
岡部「な、ななななな何だこの状況は!」
まゆり「うわぁっ! いきなり大きな声ださないでよオカリン。まゆしぃはびっくりしちゃったのです……」
岡部(い、いやややや! な、なんで……なんで俺が?)
岡部(なんで俺がまゆりを抱きしめているのだっ!?)
岡部(まゆりの身体、柔らかいな……特にこの豊満な胸はなんだ、けしからん!)
岡部(って色香に惑わされるな鳳凰院凶真よ! これは"機関"の……冷静になるのだ!)
岡部(しかし、まさか実験が成功したというのか!? ありえない、ありえない、ありえない……!)
岡部(だってまゆりは俺の幼馴染で、人体実験の人質で……そんな、恋愛感情を抱いたことなんて一度も)
岡部(…………)
岡部(本当に、一度もなかったのだろうか?)
まゆりは「あの、オカリン……?」
岡部(ってまずは現状に対処しなければ……。そうだ、ここは>>15をしよう!)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:43:48.36 ID:/myZuJiI0
子作り
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:50:38.87 ID:jXD8RpQL0
岡部「そうだ、子作りをしよう!」
まゆり「え、えぇっ!?」
岡部(って俺は何を言っているのだ!? やはりこれは"機関"の……)
まゆり「オカリン」
岡部「な、なんだ?」
岡部(さすがのまゆりでもドン引きだろうな、これは)
まゆり「そういうのはね、まだちょっと早いと思うのです」
岡部(あれ、怒ってない?)
まゆり「まゆしぃはね、まだ高校生なんだよ? オカリンの気持ちは嬉しいけど……高校卒業まで待って欲しいかなって」
岡部(え? なにこれ、俺たちはもしかして結婚前提のお付き合いでもしてるのか? とりあえず返事をしておこう……)
岡部「そうか。すまなかったな、急に変なことを言ってしまって」
まゆり「うぅん。ちょっと嬉しかったよ」
岡部「そ、そうか……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 00:55:43.85 ID:jXD8RpQL0
数時間後――
岡部「おっと、もうこんな時間か……」
まゆり「オカリンと一緒にいると、あっという間に時間が過ぎちゃうのです」
岡部「俺もだよ。では、そろそろ帰るとしよう。家まで送って行く」
まゆり「えへへ、いつもありがとうね」
岡部「っ!」
まゆり「ん? どうかした、オカリン?」
岡部(まゆりの笑顔にドキッとしてしまった……なんて恥ずかしくて言えないな)
岡部「なんでもないさ」
まゆり「顔、真っ赤だよ?」
岡部「そ、そんなことはないぞぉ! なぜなら俺は、狂気のマッドサイエンティストだからな!」
まゆり「あはは、変なオカリン」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:01:56.39 ID:jXD8RpQL0
岡部(俺はまゆりを自宅まで送った後、ラボへと戻った)
岡部(なぜだろう。まゆりの傍にいるのなんて日常茶飯事なのに、今日はなんだかいつもとは違った)
岡部(まゆりと居るだけで、なんだかドキドキしてしまった。まゆりが俺に好意を向けてくるからか?)
岡部(だが、こんな状態が続いていいのだろうか? 俺はこの世界にいた岡部倫太郎とは別人)
岡部(つまり、まゆりを騙しているも同然だ……)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:02:43.02 ID:jXD8RpQL0
岡部(俺はまゆりを自宅まで送った後、ラボへと戻った)
岡部(なぜだろう。まゆりの傍にいるのなんて日常茶飯事なのに、今日はなんだかいつもとは違った)
岡部(まゆりと居るだけで、なんだかドキドキしてしまった。まゆりが俺に好意を向けてくるからか?)
岡部(だが、こんな状態が続いていいのだろうか? 俺はこの世界にいた岡部倫太郎とは別人)
岡部(つまり、まゆりを騙しているも同然だ……)
岡部(えぇい、悩んでも仕方ない! 他にもやることはあるのだ)
岡部(今日分かったことは、この世界では俺とまゆりが付き合っているということだけ)
岡部(だが他にもいろいろな情報を把握しておかねばならん。果たしてこの世界の俺はどんな人間なのか?)
岡部(でないと日常生活に支障をきたしかねない……)
岡部(とりあえず、明日は>>26にでも話を聞いてみるか)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:05:56.47 ID:68eIviL10
ブラウン氏
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:07:49.10 ID:jXD8RpQL0
岡部(そうだな、ミスターブラウンにでも聞いてみよう)
岡部(家賃がどうなってるかも気になるしな……値上げされてませんよーに)
岡部(うーむ、何か確認せねばならんことがあった気がするぞ)
岡部(…………)
岡部(気のせいだな、うん)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:13:06.38 ID:jXD8RpQL0
次の日――
岡部「ミスターブラウン、ミスターブラウンは居るだろうか?
天王寺「なんだ岡部、ブラウン管が欲しくなったか? 特別にまけてやるぞ」
岡部「いや、違います」
天王寺「何ぃ! 人を期待させやがって……家賃1万円アップだ」
岡部「そ、そんな横暴な! 断固拒否させていただきますっ!」
天王寺「ほう、いい目をするじゃねぇか。やっぱ彼女が出来ると変わるもんかねぇ」
岡部「ちゃ、茶化さないでいただきたい」
天王寺「大事にしろよ? 今時あんな純粋な子、天然記念物だからな」
岡部「は、はいっ!」
天王寺「で、俺に何か用だったか?」
岡部「はい。ちょっとお聞きしたいことがありまして」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:22:01.18 ID:jXD8RpQL0
天王寺「最近のお前について、どう思うか?」
岡部「えぇ」
天王寺「変なことを聞く奴だな。まぁお前が変なのはいつものことか」
岡部「ふっ、褒め言葉として受け取っておきましょう」
天王寺「やれやれ。そうだな、最近のお前は……バカップル、だな」
天王寺「嬢ちゃんが可愛いのは分かるけどよ……こっちとしてはお腹いっぱいになるぜ」
岡部(なんだか予想よりすごいことになってそうだぞ……人目を気にしないとはな)
天王寺「ま、今のうちに青春を謳歌しておけよ、岡部」
天王寺「いつまでも続くわけじゃないんだ、楽しい時間ってのは」
岡部「は、はぁ……」
鈴羽「おっはー♪」
天王寺「お、バイト! 何遅刻してやがる!」
鈴羽「ごめーん店長! ちょっと寝坊しちゃって……」
岡部(最後の言葉がよく分からんが、状況はあらかた把握した)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:30:57.94 ID:jXD8RpQL0
まゆり「オカリン、トゥットゥルー♪」
岡部「お、まゆりか。ずいぶんと早いじゃないか」
まゆり「えへへ、早くオカリンに会いたかったのです」
岡部「そ、そそそうか! いい心がけだぞ! フゥーハハハッ!」
まゆり「オカリン、今日はどこかに出かけよ?」
岡部「外出か? 構わんが、外出中にダルや紅莉栖が来るかもしれんしな……」
まゆり「やだなぁ、何言ってるのオカリン」
岡部「?」
まゆり「ダルくんはしばらくラボには来ないよぉ」
まゆり「それと……紅莉栖さんって、誰かなぁ?」
岡部「っ!?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:40:30.26 ID:jXD8RpQL0
岡部「ダルが来ないってどういうことだっ!? そして、紅莉栖を知らないだと!?」
まゆり「わっ! オカリン、なんだか怖いよ……」
岡部「す、すまん……驚かせてしまったな」
まゆり「ダルくんはまゆしぃとオカリンを見ててね、リア充爆発しろーって感じでラボを飛び出しちゃったでしょ?」
まゆり「それで少しの間ラボにはこないってメールが来たよね、オカリンのケータイに」
岡部(俺のケータイに? ……本当だ、確かにそんな感じのメールがある)
まゆり「紅莉栖さんっていう人にはまったく聞き覚えがないのです」
岡部(ダルのことは分かった。だが紅莉栖を知らない……? 一体どういうことだ)
岡部(そうだ、俺がDメールを送った先は紅莉栖と出会うよりずっと前!)
岡部(ならば俺たちと紅莉栖が遭遇してなくてもおかしくはない)
岡部(あいつとはもっと話したいことがあったんだがな……)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:44:33.59 ID:jXD8RpQL0
まゆり「オカリン?」
岡部「あ、あぁ……すまん。俺の勘違いだ」
まゆり「そうだったんだぁ、変なオカリン」
岡部(まぁ……もし紅莉栖に会いたくなったら、Dメールを再び送ればいいか)
岡部「さて、どこかへ遊びに行こうという話だったな。では>>40なんてどうだ?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 01:52:58.76 ID:q6qyipgF0
神社
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:02:29.97 ID:jXD8RpQL0
――柳林神社
まゆり「あ、るか君だー! トゥットゥルー♪」
るか「まゆりさんに岡部さん。おはようございます」
岡部「おはようだ、るか子よ」
るか「今日はいい天気ですね」
まゆり「そうだねぇ。お弁当でも作ればよかったなぁ」
岡部「お、お弁当!?」
まゆり「うん。どうかしたの?」
岡部「いや、その、まゆりは……料理が苦手だろ?」
まゆり「うん。実はね、時々るか君にお料理教えてもらってるんだぁ。オカリンに食べてもらいたくて」
岡部「まゆり……」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:03:33.45 ID:jXD8RpQL0
×まゆりさん ◯まゆりちゃん
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:08:14.54 ID:jXD8RpQL0
るか「ボク、ちょっとお掃除してきますね!」
まゆり「あ、るか君……行っちゃった」
岡部「気を使わせてしまったか」
まゆり「あはは……ねぇ、オカリン」
岡部「なんだ?」
まゆり「キス、してほしいなぁ」
岡部「っ!」
まゆり「……だめ?」
岡部(こんな瞳で見つめられて、駄目だなんて言えるわけないだろ)
まゆり「んっ……」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:13:28.77 ID:jXD8RpQL0
岡部(キスだけじゃ物足りないのか、まゆりは俺の背中に腕を回してきた)
岡部(抱きあう形になり、俺の身体に押し付けられる双丘)
岡部(いかん、このままではどうにかなりそうだ……)
まゆり「んちゅっ、オカリンは元気だねぇ……」
岡部「!」
岡部(そんなこと言われたら、ますます元気になってしまうではないか!)
岡部「おいおい、昨日こういうことはまだ早いって言わなかったか?」
まゆり「赤ちゃん作るのはね。だから……これ」
岡部(そう言ってまゆりが差し出したのは、近藤さんだった)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:24:23.65 ID:jXD8RpQL0
数十分後――
岡部「はぁ、はぁ……ふぅ」
まゆり「オカリン、気持ちよかった?」
岡部「あぁ。気持よすぎてどうにかなりそうだった……」
まゆり「よかった……」
岡部「まゆり、立てるか?」
まゆり「うーん、なんとか。でもなんだか、まだオカリンのが入ってるみたいで、ヘンな感じ……」
岡部「ふむ……ならおんぶして家まで送っていこう」
まゆり「えぇっ! そ、それはちょっと恥ずかしいのです」
岡部「神社であんなことしておいて、今更恥ずかしいも何もあるまい。さ、行くぞ」
まゆり「う、うん……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:28:27.66 ID:jXD8RpQL0
まゆり「オカリンの背中、大きいね」
岡部「そうか?」
まゆり「うん。とっても落ち着くのです」
岡部「それは光栄だな」
まゆり「あれ、ちょっと眠くなってきたかも……」
岡部「寝ても構わんぞ? 今日は疲れただろうしな」
まゆり「Zzz……」
岡部「おっと、既に寝ていたか……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:32:29.34 ID:x0L53p0r0
おかまゆだなんて嬉しいなあ
と思ったが予想以上の進展っぷりに驚いた
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:33:48.72 ID:jXD8RpQL0
岡部(まゆりを送り届けた後、俺はラボに戻ってきた)
岡部(まさかこんなことになるとはな……)
岡部(最初は以前の世界に戻ることも考えたが、もうその必要はないな)
岡部(俺はこのままずっと、まゆりと一緒に居たい)
岡部(毎日まゆりと話し、時に唇を重ねあい、時に身体を交える……)
岡部(これ以上の幸福がどこにあるというのか)
岡部(紅莉栖と話したい事は確かにあった。だが、それには今の幸せを失ってまでの価値はない)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:40:40.06 ID:jXD8RpQL0
約二週間後――
まゆり「オカリン、あーん♪」
岡部「あーん」
ダル「やれやれ、これだからリア充は困る」
岡部「悔しければダルよ……貴様も3次元の彼女を作るがいい! フゥーハハハッ!」
ダル「3次元ではフェイリスたん以外に興味なし!」
まゆり「ダルくんは本当にフェリスちゃん一筋だねぇ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:42:15.29 ID:jXD8RpQL0
ダル「あ、まゆ氏まゆ氏。今の一筋……いや、すじって所をもう一回よろ」
まゆり「えーっと、すじ?」
ダル「うほ! エロすぎるだろまゆ氏」
まゆり「えっ? あっ……!」
ダル「ん? 意味通じるのまゆ氏。まさかオカリン……」
岡部「黙れこのHENTAI!」バキッ
ダル「あいてっ!」
岡部「まったく、人の恋人になんてことを言わせるのだ」
ダル「まさかJKに手を出すとはねぇ……なかなか鬼畜だなー、オカリンは」
岡部「もう一発食らうか、ダルよ?」
ダル「おぉ、怖い怖い」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:46:25.53 ID:jXD8RpQL0
ダル「しかしまゆ氏の料理、上達したなー」
岡部「あぁ、正直俺も驚いている。なんせ以前のまゆりなんて……」
まゆり「昔の話は恥ずかしいよぉ」
ダル「いやー、オカリンへの愛情のなせる技すなぁ」
まゆり「えへへ、愛の力はすごいのです☆」
ダル「ラボに入ってなければ、まゆ氏の手料理味わえなかったんだろうなぁ。ラボ万歳だお」
岡部「フッ、もっと感謝するがいいぞ!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 02:51:30.33 ID:jXD8RpQL0
まゆり「何か面白い番組やってないかなー」ポチッ
岡部「ふむ、この鳳凰院凶真にふさわしいマッドな番組を……って、ば、爆破テロ!?」
ダル「どこかの馬鹿が@ちゃんねるで犯行予告でもしたんかね」
ダル「げ、山手線に総武線、京浜東北線って……全部秋葉原通ってるじゃん」
まゆり「うーん……今日はラボにお泊りするしかないかなぁ」」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:02:22.04 ID:jXD8RpQL0
ダル「それじゃ、僕は適当なホテルにでも……」
まゆり「遠慮しなくていいよぉ、ダルくんも」
ダル「えっ、まさかの3Pですか?」
岡部「ダル」
ダル「ジョーク、ジョークっすよオカリン! ま、二人のお邪魔はしたくないしホテル行ってくるお」
まゆり「でも、ダルくんと同じような状態の人って大勢いるんじゃないかな?」
岡部「確かに。ホテルは満員になる可能性が高いな」
まゆり「だから……ね?」
ダル「ま、そこまで言うのなら……」
岡部(ダルがそう言った刹那、強烈な音がした)
岡部(音がした方を見てみると、見知らぬ男がラボの扉を蹴破っていた)
「動くな。全員両手を挙げろ」
岡部(自動小銃!? ま、まさかこいつらがテロリスト……?)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:13:09.35 ID:jXD8RpQL0
萌郁「岡部倫太郎、橋田至……両名については我々に同行してもらう」
岡部「桐生萌郁っ!?」
岡部(ラボメン005にしてメール魔のこいつが、テロリストのリーダーだというのか!?)
萌郁「椎名まゆりは、必要ない」
まゆり「っ!?」
岡部(萌郁がまゆりの方へと銃口を向ける。まゆりを殺す気か!?)
岡部(そんなことはさせん。命に変えても守らねば)
岡部「させるか、まゆりは俺が守る!」
まゆり「オカリン」
岡部(萌郁とまゆりの間に俺が立ちふさがる。だが萌郁はためらいなくトリガーを……)
まゆり「ダメェッ!」
岡部(まゆりの手が俺を突き飛ばす。地面に倒れ込む俺、そしてその頭上を通り過ぎていく銃弾)
岡部(俺が振り返ると、そこには額に穴が開いたまゆりの姿があった)
岡部「うわぁああああああああっ!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:21:28.11 ID:jXD8RpQL0
岡部「殺す、殺してやる。お前ら全員、殺してやる……!」
萌郁「……まだ、抵抗する?」
岡部「当たり前だぁああああああっ!」
萌郁「そう。なら、少し痛い目にあってもらう」
鈴羽「させるかっ!」バキッ
萌郁「痛っ! 誰……?」
鈴羽「岡部倫太郎、Dメールを送って! 君が最後に送ったDメールを取り消すんだ!」
岡部「なっ!?」
鈴羽「詳しい話をしてる時間はないけど……とにかく、この世界線じゃ駄目なんだ!」
鈴羽「椎名まゆりを助けるには、牧瀬紅莉栖の力が必要。でもこの世界線じゃそれは叶わない!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:26:57.15 ID:jXD8RpQL0
岡部(世界線だか何だかよく分からないが、まゆりを助けるには元の世界へ戻らねばならんということか?)
岡部(俺がこの世界で過ごしたのはほんの二週間ちょっとだ)
岡部(だがその時間は、何ものにも代えがたいものなのだ)
岡部(それを捨てるだなんて……だが、捨てなければまゆりは死ぬ)
岡部(…………)
岡部(ごめん、ごめんな……まゆり)
岡部(お前を守れなくて、ごめん)
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:32:01.30 ID:jXD8RpQL0
岡部(リーディング・シュタイナーが来た……俺は、元の世界に戻れたのか?)
紅莉栖「岡部、本当にいいの? タイムリープしてもいいの? ねぇっ!」
岡部(さっきとさほど変わらない状況。違うことと言えば、紅莉栖がいることか)
紅莉栖「岡部ってば!」
岡部(紅莉栖はタイムリープと言った。おそらくタイムマシンの類なのだろう)
岡部(ならばそれに賭けるしかあるまい。俺は絶対にまゆりを助けてみせる)
岡部「あぁ、やってくれ紅莉栖」
岡部「跳べよぉおおおおおおおおおおおおおっ!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:48:20.04 ID:jXD8RpQL0
岡部(俺は数えきれぬほどのタイムリープを行い、まゆりが死なずに済むβ世界線へとたどり着いた)
岡部(だがまゆりを救った代償として、紅莉栖は死んでしまった)
岡部(本当にこれでよかったのだろうか? きっとその答えは一生出ない)
まゆり「オカリン、オカリン」
岡部「あ、あぁ……どうしたまゆり」
まゆり「オカリン、何で泣いてるの?」
岡部「な、泣いてなど……」
まゆり「泣いてるよ。今のオカリン、すごくつらそうで……見てられないよ」
岡部「とても……とても、大切な人を失ってしまったんだ」
岡部「救うことが出来たかもしれないのに、俺は諦めてしまった!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:52:09.71 ID:jXD8RpQL0
まゆり「ねぇ……それはもう、取り返しのつかないことなのかな」
岡部「まゆり……?」
まゆり「まだ、間に合うんじゃないのかな」
まゆり「オカリンはまゆしぃの命を何度も助けようとしてくれた。絶望的な状況でも、絶対に諦めなかった」
岡部「なぜそれを……まさか、リーディング・シュタイナーか!?」
まゆり「だから、今度はその人を救ってあげて。オカリンになら、絶対に出来るから」
岡部「まゆり……」
岡部「そう、だな。こんな所で諦めてしまったら、鳳凰院凶真の名がすたる!」ピロリロリン
岡部「ん、着信? 相手は不明……出てみるか」
???『あ、もしもし! オカリンおじさん?』
おわり
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:52:32.94 ID:jXD8RpQL0
安価要素皆無になってしまった、反省している
あとまゆ氏のえちぃシーンは、まゆ氏の服の構造がよく分からないので省略しちゃった
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 03:53:21.17 ID:v3xGXkjI0
面白かった乙
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:03:48.27 ID:jXD8RpQL0
――シュタインズ・ゲート
紅莉栖「さて、私の料理を食べてもらおうかしら」
岡部「ごくり……」
岡部「いただきます。もぐもぐ……ぶほぉっ! げほっ、げほっ!」
岡部「お、俺だ! "機関"の攻撃を受けている……ごほぉっ! 口の中を地獄の業火が暴れまわって……ぐはぁっ!」
まゆり「オカリン、お水」
岡部「ふぅ……助かったぞまゆり」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:06:31.25 ID:jXD8RpQL0
ダル「料理特訓の実験台とか……オカリン可哀想です」
紅莉栖「なーに他人事みたいに言ってるのよ橋田。アンタにも食べてもらうわよ?」
ダル「えぇっ!?」
紅莉栖「女の子の手料理が食べられるなんてラッキーね」
ダル「メシマズ嫁の手料理とかどう考えてもアンラッキーです、本当にありがとうございました」
紅莉栖「さぁ、たっぷり召し上がれ」
ダル「うわぁあああああああああああっ!」
岡部「ダル、安らかに眠れ……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:10:08.88 ID:jXD8RpQL0
まゆり「それじゃ、次はまゆしぃの料理でーす」
岡部「ゴクリ……」
岡部(見た目は普通、だな。だが不安だ……)
まゆり「はい、オカリン。あーん♪」
岡部「…………」
まゆり「もぉ、お口開けてよオカリン。ほら、あーん♪」
岡部(くっ、覚悟は出来た! 骨は拾ってくれよダル!)
岡部「あ、あーん……」
岡部「もぐもぐ……な、ななななななな、なんじゃこりゃ!?」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:17:20.62 ID:jXD8RpQL0
岡部「美味い、美味いぞ……」
まゆり「えへへー、オカリンに喜んでもらえて嬉しいのです」
ダル「マジでうまいのオカリン? じゃあ僕もまゆ氏の料理を……」
紅莉栖「まずは私の料理を全部食べてからね♪」
ダル「鬼畜すぎるだろ牧瀬氏ぃいいいいいいっ!」
岡部「なぁ、まゆり。この味って……」
まゆり「覚えててくれたんだ、オカリン」
岡部「忘れるわけがないだろう。料理下手なお前がるか子に特訓してもらって、この味になったのだからな」
岡部「あの世界線を忘れることなんて、決してない。俺にとって全ての始まりとも言えるのだから」
まゆり「えへへ……これも、シュタインズ・ゲートの選択なのかなぁ」
岡部「あぁ。これも、シュタインズゲートの選択だよ」
おわり
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:18:56.88 ID:W+SX8zv40
ということは、あんなことしたのも覚えているのか•••
処女なのに非処女
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 04:19:49.65 ID:v3xGXkjI0
まゆりが幸せそうで何より
乙
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/14(木) 05:57:06.48 ID:YGdmjTU90
エピローグでジンと来たよ……よかった
乙
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- 2012/06/14(木) 22:47:34|
- STEINS;GATE
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