1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:42:25.04 ID:VsXRPIkY0
引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341038545/
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:44:23.55 ID:VsXRPIkY0
ハサン「ふふふ、他愛ない」
ランスロット「■■■■■■■ーッ!」
ケイネス「くっ…」
アサシンの猛攻に、バーサーカーは防戦一方
しかしケイネスは手出しできない
下手に手を出してアサシンの標的がケイネスへと切り替わるのは不味い
ハイドラグラムではアサシンの攻撃を防ぎきれるかどうかはわからない
ギルガメッシュが言峰を仕留めるまで、バーサーカーに持ちこたえてもらうしかないのだ
4: スレタイミスった 2012/06/30(土) 15:45:32.26 ID:VsXRPIkY0
切嗣(…元が非力なアサシンとはいえ、80倍ともなるとやはり恐ろしいものがあるな)
切嗣(本来なら、アサシンが正面切っての白兵戦でバーサーカーを圧倒することなど、到底ありえない)
切嗣(あれは騎士王の手にも余る相手だ…ケイネスたちが思い通りに動いてくれて本当に助かった)
切嗣(だがこの調子なら、アーチャーが言峰を倒してアサシンは消滅…ケイネス達の勝利だろう)
切嗣(言峰綺礼といえど、サーヴァントと正面から戦って勝てるはずはない)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:46:30.83 ID:VsXRPIkY0
切嗣「…よし、城に帰るか…」
-------回想-------
セイバー「帰りが遅かったので、キリツグの分の食事も私が食べておきました」
セイバー「キリツグが居ない日のこの城は、正に理想郷です」
セイバー「邪魔です、キリツグ」
セイバー「キリツグの目は死んだ魚のそれですね」
-------終了-------
切嗣「嫌だ…あそこには帰りたくない…」
切嗣「……」
切嗣「…もうちょっとだけいようかな…」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:47:24.64 ID:VsXRPIkY0
~遠坂邸~
綺礼「…何か用かな?ギルガメッシュ」
ギルガメッシュ「それは我の台詞だな綺礼。王を呼びつけたのだ、相応の覚悟はできていような?」
綺礼「呼びつけた?私が、おまえをか?一体なんのことやら…」
ギルガメッシュ「もうよい。死ね(腹パン)」
綺礼(腹パンを片手で受け止める音)
ギルガメッシュ「な…!?」
綺礼(暗黒微笑)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:48:18.74 ID:VsXRPIkY0
ギルガメッシュ「……」
綺礼「フ…そう睨むな、ギルガメッシュ」
ギルガメッシュ「答えよ。貴様…何をした?」
綺礼「なに、父が私に力を譲ってくれたのでな。それを活用したら…」
綺礼「おまえより強くなってしまった、というだけのことだ(腹パン)」
ギルガメッシュ「!!…ゴフッ…」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:49:27.13 ID:VsXRPIkY0
綺礼「感謝するぞギルガメッシュ。私が自分の本質に気づけたのは、おまえのおかげだ」
ギルガメッシュ「な…に…?」
綺礼「宝具が禁止になった途端に余裕を失くし狼狽するおまえを見て、私は気づいたのだ」
綺礼「他人の不幸こそが、私に至福をもたらすものだと」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:51:02.01 ID:VsXRPIkY0
切嗣(…まだか?いい加減、言峰綺礼とアーチャーの戦いに決着がついてもいい頃だが…)
切嗣「これ以上長引けば、バーサーカーは敗れケイネスは死ぬ…」
切嗣「正直いって、言峰よりはケイネスの方が幾らか対処しやすい。言峰に勝たせるわけにはいかない」
切嗣「僕が直接叩くしかないか…」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:53:54.74 ID:VsXRPIkY0
切嗣「アーチャーに気を取られている言峰綺礼にコンテンダーを撃ちこんで、驚いている間に固有時制御で逃げる…完璧だ」
切嗣「ただ一つの問題は…ここから遠坂の屋敷に向かう途中、アサシンに妨害…殺される可能性もある」
切嗣「何倍だ…何倍の速度ならアサシンを追い越せる…!?」
切嗣「Time alter―>>16accel!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:55:38.36 ID:/qgjex+uO
ダブルスタグネイト
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 15:56:54.64 ID:WYw8si8oO
切嗣が死んだ!
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:02:21.04 ID:VsXRPIkY0
切嗣「Time alter―double stagnate!」
切嗣(急いては事を仕損じる…速さで勝つ必要は無い…)
切嗣(存在を感知されないほどのスローペースで、身を隠しながら進む!)
切嗣(ここから入口までの距離はそう離れていない…いける…!)
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:13:17.98 ID:VsXRPIkY0
綺礼「絶対の強者が弱者へと堕ちていく様は、実に愉快だったぞ、ギルガメッシュ」
ギルガメッシュ「おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ」
綺礼「だが、それももう終わりだ。私もようやく聖杯への願いが芽生え始めた」
綺礼「そして衛宮切嗣に問う。私と同じ存在である奴が、何を得たのかを」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:17:04.03 ID:VsXRPIkY0
切嗣「言峰綺礼ッ!」
綺礼「!?貴様っ…!」
パンッ
綺礼「ぐっ…」
綺礼「衛宮…切嗣…!」バタッ
切嗣(仕留めた…!)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:23:55.92 ID:VsXRPIkY0
切嗣「アーチャーの前でこれ以上止まるわけにはいかない…」
切嗣「Time alter―double accel!」ピュー
ギルガメッシュ「フン…やはり我の勝利は必定であったか」
ギルガメッシュ「無様だな、言峰綺礼…雑種の分際で慢心などするからそうなるのだ」スタスタ
綺礼「……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:29:55.13 ID:VsXRPIkY0
ケイネス「アサシンが消えていく…」
ソラウ「アーチャーがマスターを倒したのね!」
ギルガメッシュ「ケイネス!」
ケイネス「随分と時間をかけたな、ギルガメッシュ…もしかしたら――」
ギルガメッシュ「我が雑種相手に後れをとるとでも思ったのではあるまいな?」
ケイネス「フン、私のサーヴァントに敗北などあり得ない。万に一つもな」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:34:14.09 ID:VsXRPIkY0
ケイネス「では、帰るとしようか…」
ソラウ「どこに帰るのかしら?」
ケイネス「え?」
ソラウ「忘れたの?滞在していたホテルは例の魔術師殺しに…」
ケイネス「ああ…」
ソラウ「まさか…二日続けて野宿をしろ、なんて言わないわよね?ケイネス」
ケイネス(まずい…間桐雁夜のサイフの中身は思ったより少なく、寝袋を買ったおかげでスッカラカンだ…)
ケイネス「こうなれば>>32しかない!」
1.ウェイバーを頼る
2.アインツベルンの城を乗っ取る
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:39:26.02 ID:uM0ELtaH0
1
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:44:21.26 ID:VsXRPIkY0
ケイネス「教え子を頼るしかあるまい」
~マッケンジー邸~
ウェイバー「ライダーが消えてから、妙に部屋が広く感じるなあ…」
ケイネス『うえいばー・ベルベットくん!』
ウェイバー「…外からケイネスの声が…空耳だきっと」
ケイネス『うえいばー・ベルベットくん!』
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:51:37.90 ID:VsXRPIkY0
ウェイバー「……」ガチャ
ケイネス「遅いぞ、うえいばー・ベルベットくん」
ウェイバー「なんの用だ……ですか?僕はとっくに脱落しましたよ」
ウェイバー「まさか聖遺物のことで仕返しに…」
ケイネス「そのことではない。実はかくかくしかじかで宿が欲しいのだが…」
ウェイバー「まさか、ここに泊めてくれなんて…言わないですよね?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 16:58:39.75 ID:VsXRPIkY0
ケイネス「腐っても私の生徒だなウェイバーくん。その通りだ」
ウェイバー「…無理」
ケイネス「…そうかそうか泊めてくれるか、君ならそう言ってくれると思っていたよ」
ウェイバー「無理!僕だって…無理いって住まわせてもらってるんだから無理!」バタン
ケイネス「……」
ソラウ「生徒に見放されるなんて、人望が無いのねケイネス…情けない」
ケイネス(…時計塔に戻ったら、貴様の評価は最低点だ、ウェイバー・ベルベット…!)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:05:31.87 ID:VsXRPIkY0
ケイネス(結局、今日も野宿か…)
ソラウ「二日も続けてシャワーを浴びられないなんて…聖杯戦争って過酷ね」
ケイネス「あ、ああ…」
ケイネス(だが、これも今日までだ…明日こそ例の魔術師殺しを妥当し、聖杯を手にする…それで終わる)
ケイネス「バーサーカー、見張りを頼む」
ランスロット「■■■■■■■ーッ!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:24:36.86 ID:VsXRPIkY0
切嗣(ケイネスは好きだらけだが…あのバーサーカーの反応速度は尋常じゃない…)
切嗣(呼ぶべきか…騎士王を)
切嗣(!殺気…!)
「動くな」
切嗣「……」
切嗣(なぜ、こいつが…)
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:29:51.51 ID:VsXRPIkY0
ギルガメッシュはケイネス達から少し離れた場所で佇んでいた
ギルガメッシュ「長かった…明日、ようやくセイバーは我の妻となる」
ギルガメッシュ「宝具があろうとなかろうと、我の勝利は必定であったな」
ギルガメッシュ「……いつまで見ているつもりだ?」
ギルガメッシュ「言峰綺礼…!」
綺礼「フ……気づいていたか、ギルガメッシュ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:47:14.77 ID:VsXRPIkY0
ギルガメッシュ「なぜだ…貴様は撃たれ、アサシンは消えたはず…!」
綺礼「なに、死人を装ってアサシンには零体化を命じた…それだけのことだ」
綺礼「慢心していたのはおまえの方だったな、ギルガメッシュ」
ギルガメッシュ「おのれ!王たる我を謀るとは…!」
綺礼「まだ私と戦って勝てるつもりでいるのかギルガメッシュ?」
ギルガメッシュ「思い上がるな雑種風情が!」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:49:51.52 ID:VsXRPIkY0
切嗣(アサシン…こいつがいるということは…)
切嗣(仕留め損ねたか…)
ハサン「一緒に来てもらおう、セイバーのマスター」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 17:59:01.24 ID:VsXRPIkY0
綺礼(腹パン)(腹パン)(腹パン)(腹パン)
ギルガメッシュ「がっ…」
綺礼「降参するか?ギルガメッシュ」
ギルガメッシュ「黙れ…」
綺礼「それでこそだギルガメッシュ(腹パン)」
ギルガメッシュ「ぐぅっ…!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:01:33.36 ID:WYw8si8oO
腹パンの大盤振る舞いである
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:04:05.38 ID:VsXRPIkY0
ハサン「綺礼様」
綺礼「来たか…衛宮切嗣」
切嗣「……」
綺礼「答えろ衛宮切嗣。おまえは闘争の果てに冬の城で何を得た?おまえが聖杯に望む願いはなんだ?」
切嗣「……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:07:52.65 ID:VsXRPIkY0
綺礼「…答えないのならばそれでいい。ただし、おまえの聖杯戦争はここで終わる」
切嗣「……平和だ」
綺礼「平和?」
切嗣「恒久平和の実現。それが僕の…聖杯に託す願いだ」
綺礼「では、おまえの闘争は…そのためのものだったというのか…?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:10:42.20 ID:VsXRPIkY0
切嗣「そうだ。だが人間の手では限界がある。だから聖杯の奇跡に頼るしか術はない」
綺礼「…そうか、もういい。おまえと私は真逆の存在であったのか」
切嗣「なに…?」
綺礼「殺せ」
切嗣「令呪を以って――」
ハサン「遅い(腹パン)」
切嗣「…ガハッ…!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:17:49.33 ID:VsXRPIkY0
ハサン「残りの者は?」
綺礼「ギルガメッシュを含め全て始末しろ。80倍の力をもつ今のおまえならば容易いことだろう」
ハサン「はっ」
綺礼「私は聖杯の器を回収する。後はまかせたぞ、アサシン」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:38:56.12 ID:VsXRPIkY0
~冬木市民会館~
綺礼「準備は整ったというのに…まだ戻らんのか、アサシン」
ギルガメッシュ「言峰綺礼!」
綺礼「ギルガメッシュ!アサシンめ…鼠一匹逃がすなと命じたはずだが」
ギルガメッシュ「我のマスターを侮るなよ綺礼。あれはなかなかにしぶといぞ」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:46:55.82 ID:VsXRPIkY0
綺礼「いかにケイネスが手ごわかろうが今のアサシンの敵ではない。時間の問題だ」
綺礼「それともまさか…ケイネスが敗れる前に私を倒そうなどと考えたか?」
ギルガメッシュ「…貴様がセイバーを殺したことで、セイバーは消滅した」
ギルガメッシュ「我は再びセイバーが現界するそのときまで待たねばならぬ」
綺礼「何が言いたい?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 18:56:43.94 ID:VsXRPIkY0
ギルガメッシュ つ聖杯
ギルガメッシュ「こいつを飲み干して、この世界に君臨し…セイバーを待つ」
綺礼「なに…?」
ギルガメッシュ「杯が満たされていく…死んだか、バーサーカー」
綺礼「やめろ!令呪を以って命じる!アサシン、ギルガメッシュを―ー」
ギルガメッシュ「ケイネスよ、忠道大義である^^」ゴクリゴクリ
綺礼「やめろぉぉぉぉお!!!!!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 19:02:24.68 ID:VsXRPIkY0
ギルガメッシュ「ゲフー」
綺礼(終わった…聖杯に願い、普通の感性を手に入れ人並みの幸せを手に入れるはずが…)
綺礼(最後の最後でこのギルガメッシュに…)
ギルガメッシュ「我に楯突いた結果だ、綺礼…ウグッ…」
ギルガメッシュは聖杯の泥全てを飲み干したがその重みに耐えきれず消滅
綺礼は失意のままに教会へと戻った
~fin~
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 19:15:18.39 ID:/qgjex+uO
おつ
報われたの雁夜だけか
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- 2012/06/30(土) 22:37:15|
- Fate
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