魔梨威「飴玉の味なんざ、色見りゃ大体想像つくだろ？」

木胡桃「この飴は黄色だから……レモン？」

手寅「パイン飴も黄色いわよ？」

丸京「グレープフルーツ味とかの可能性も」

苦来「果物に限らず蜂蜜とか」

魔梨威「……割とあったな、黄色い飴……」

魔梨威「袋には何て書いてあったんだよ？　商品名とか、キャッチコピーとか」

手寅「商品名は『場羅江亭キャンディ』」

木胡桃「キャッチコピーは『様々な味が楽しめます』」

魔梨威「じゃあ入ってる飴の色も多様にしろよ！　何で黄色一色で統一してんだよ！？」

丸京「あ、裏に何味が入ってるのか書いてあるぞ」

苦来「レモン、パイン、グレープフルーツ、蜂蜜……」

魔梨威「まあ、様々な味って言っても、やっぱりその辺りのフツーの味だよなぁ……」ぱく

苦来「……からし」

魔梨威「ﾌﾞﾌｫｯ!」

魔梨威「ちょ……ティッシュ……ティッシュ！」

丸京「ほらよ」

魔梨威「ッペ！　うぇっぺ！」

木胡桃「だ、大丈夫？」

魔梨威「からしって何だよ！？　からしって飴にしていいのか！？」

苦来「他にも、たくあん、カレー、卵黄……」

魔梨威「おいこの飴買って来た奴誰だ！？」

手寅「はーい」

魔梨威「テトラてめぇ！」

手寅「ちょっと面白いかなー、って思って……」

魔梨威「何が面白いんだよ！　つーか先に味言えよ！」

苦来「パプリカ、サフランライス、絵の具……」

魔梨威「まだあんのかよ！　つーか絵の具はおかしい！　絵の具はどう考えてもおかしい！」

丸京「これ多分ハズレの方が多いぞ」

木胡桃「半分以上ハズレじゃない？」

魔梨威「バカか！？　この飴を作った奴はバカなのか！？」

手寅「まあまあ落ち着いて……」

魔梨威「てめぇも一個食えテトラ！　絵の具当たれ絵の具！」

丸京「テトじゃハズレは引かんだろ」

魔梨威「……いや、半分以上がハズレの飴なら、もしかしたら……！」

手寅「あむ」

手寅「あ、レモン味だった」

苦来「ほらやっぱり普通の味引いた」

木胡桃「だよねー」

魔梨威「畜生ォォォォォオオオオオ！」

手寅「まあまあ、落ち着いて。口直しにもう一個飴食べる？」

魔梨威「食うか！　悪化するわ！」

丸京「もはや当たりを引くという可能性を無視してるな」

手寅「だから、ハズレの可能性がある飴じゃなくて……」ずいっ

魔梨威「え？　ちょ、おい、顔近――」

手寅「……ん」ﾁｭ

魔梨威「んっ！？」

他三人「！？」

手寅「ん……ぅ」

魔梨威「んー！　んー！」

手寅「ん、ん……」

魔梨威「ん、んー！　……ん……」

手寅「……」

魔梨威「……」

手寅「……んぁ」

魔梨威「ぶほぁっ！」

魔梨威「ちょ、おま……い、今、私の口ん中に舌入れて……」

手寅「うん。レモン飴転がした」

木胡桃「う、うわぁ……///」

苦来「大胆……///」

丸京「テトと二人っきりのときにやってよマリーさん……」

魔梨威「私！？　注意されんの私！？」

ｷﾏｼﾀﾜｰ！！！

丸京「っていうかマリーさん途中受け入れてたよね」

魔梨威「受け入れてねーし！　全力で抵抗してたし！」

苦来「ここに私が撮影しておいた先程の行為の映像が」

丸京「よし検証だ」

木胡桃「わくわく」

魔梨威「ちょ、待っ」

　ﾋﾟｯ

手寅『ん、ん……』

魔梨威『ん、んー！　……ん……』

手寅『……』

魔梨威『……』

　ﾋﾟｯ

丸京「ほらこのとき」

木胡桃「ほんとだ、抵抗してない！　受け入れてる！」

苦来「表情もどこかとろんとしてるような……」

魔梨威「してねーから！　そんな表情してねーから！」

丸京「はいもっかい検証ー」

魔梨威「いぎゃぁぁぁああ！」

手寅「で、口直しできた？」

魔梨威「できるか！」

手寅「じゃあもう一回……」

魔梨威「できましたできました！　口直しできましたすいません！」

手寅「あら残念♪」

丸京「こいつ、完全に楽しんでやがる……」

魔梨威「お前もさっき楽しんで映像再生してたよなぁ！？」

苦来「……」

　ﾋﾟｯ

魔梨威『ん、んー！　……ん……』

手寅『……』

魔梨威『……』

　ﾋﾟｯ

苦来「……」ﾆﾔﾆﾔ

魔梨威「んだよ！　何ニヤニヤしてんだよ！　つーかもういいだろそれデータ消してくれよ！」

苦来「これ欲しい人ー」

手寅「はーい」

魔梨威「おいｺﾙｧｧｱｱ!!」

木胡桃「で、でさ……テトちゃん」

手寅「？」

木胡桃「マリーさんとのキスって、何味？」

魔梨威「つまんねーこと聞くなよ！」

苦来「お後がよろしいようで」

　おわり

良い百合だった
おかわり

じょしらく百合はもっと流行るべき！

「お後がよろしいようで」は「次の演者(お後)の準備が整った」って意味もあるんですよ


だから次の演者さん早く！！！

　おまけ


木胡桃「マリーさんのうなじって何味？」

魔梨威「つまんねーこと聞くなよ！」

手寅「じゃあ早速味見を……」

魔梨威「ひゃぅっ！？」

手寅「ん……」

魔梨威「や、ぁ、あぁんっ！」

手寅「んー……♪」

魔梨威「ま、待て、ちょ、キグが見て……ひぅっ！」

木胡桃「」


　おわり

こいつ前にも立ててた奴か！


それなら次に控えてるネタはよ