16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:06:56.17 ID:+wGiOa4n0
折木「はあ……あれはな、簡単にいえば男女が休憩する設備だ」
える「休憩、ですか?」
折木「俺もそれ以上は知らん。ほら行くぞ」
える「ま、待ってください折木さん!」
折木(やっぱり逃げ切れなかったな……)
える「わ、わたし何だか疲れてきました! 折木さん、休憩したくないですか?」
折木「早くしないと信号が変わる。家でゆっくり休めるし、あんな場所で休む必要なんてない。寄り道してる分、損になる」
える「じゃあ、どうして休憩のためだけにあんな大きなお城が必要なんですかっ」
折木「うっ……」
える「わたし、気になります!」
引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345642078/
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:21:49.95 ID:+wGiOa4n0
折木「いいか千反田、あの休憩所は金がかかるんだ」
える「そうなんですか……」シュン
折木「金は持ってきてないからな。ほら、分かったら帰るぞ」
える「待ってください折木さん!」
折木「今度はなんだ……」
える「わたしがお金を出します! 折木さんの分とあわせて二人分!」
折木「……待て、待て待て」
える「これなら問題はないですよねっ。折木さん、何ならタクシー代もご用意します」
折木「千反田、あのな……」
える「はいっ」キラキラ
折木「……はぁ」
える「折木さん、溜息吐いてお疲れみたいです。あそこに丁度良い休憩所があります」
折木「知ってる」
える「折木さんっ!」
折木「……男を見せろと、そういう場面なのかこれは?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:25:58.71 ID:+wGiOa4n0
折木「来てしまったな……」
える「ものすごく立派な建物です。あ、折木さん……今ちょうど他のかたが休憩に」
折木「頼むからせめて静かにしてくれ」
ウィーン……
える「あの、休憩をしたいんです!」
店員「え? あのお嬢ちゃん、ここがどういう場所だか理解してる?」
える「はいっ。なんでも、男女が休憩する場所だとか」
店員「間違ってはいないが……」
える「お金ならあります。一番短い時間で構わないので、少し休ませてくれませんか?」
店員「今回だけだぞ」
える「ありがとうございますっ。折木さん、部屋をとれました」
折木「いちいち報告しないでいい……」スタスタ
店員「……兄ちゃん」
折木「ん?」
店員「頑張れよ」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:32:32.56 ID:+wGiOa4n0
える「わあっ、見て下さい折木さんっ。すごく綺麗な部屋ですよ!」
折木「はあ、まさか千反田とこんな所に入る事になるなんてな」
える「あ、テレビがあります。ちょっと観てみませんか?」ピッ
折木「や、やめておけ! それは――」
「あぁん……ん、あはっ……激しい、ん」
える「……」
折木「だ、だからいわんこっちゃない」ピッ
える「あの、折木さん……この時間からあんな放送をしているのは、少し、刺激が強いと思うんです……」
折木「まあ、そうだな。テレビには触れないでおこう」
える「……はい」ドキドキ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:33:19.35 ID:xL8IJ9yP0
ほうたるがえるたその両親に殺されてまう
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:39:02.93 ID:+wGiOa4n0
える「あ、この風船みたいなのはなんでしょう」
折木「お、おい千反田。あんまり余計なものに手を出すんじゃ――」
える「なんだかこれ、不思議です。折木さん、何か知ってます?」グニー
折木「……っ!」
える「もしかして、本当にただの風船なんでしょうか。ちょっと膨らませて……」
折木「待て千反田、それに口をつけるな」
える「えっ、どうしてですか?」
折木「……良くないからだ」
える「なにがです?」
折木「精神的に良くない」
える「……? 折木さんの言っていることが、よく分かりません」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:47:04.35 ID:+wGiOa4n0
える「それに見た感じ、ただの風船ですよ。怪しげな気配は感じません」
折木「だからって膨らませる必要はないだろう」
える「休憩所側がせっかく用意してくれたんです。これで遊ばないとお金を払った分、損になります」
折木「あ、遊ぶ……?」
える「じゃあ膨らませますね。……ん、はぁ……ふぅーっ。ん、ふぅー……」
折木「……」
える「だめみたいです……」
折木「風船じゃないからな、それは」
える「そうなんですか?」
折木(しまった!)
える「折木さんはこれが風船じゃないと知っているんですねっ」ズイッ
折木「し、知らない」
える「でも今さっきは風船じゃないといってました。だとしたら、折木さんは風船以外の答えを知っているはずです!」
折木「聞き間違いじゃ」
える「わたし、気になりますっ!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 23:58:32.52 ID:+wGiOa4n0
折木「ま、まあそれはいいんじゃないか? その時になれば分かる」
える「折木さん、今気になるんです。知っている事だけでも教えてください」ズイ
折木「か、顔が近い。前から言おうと思ってたけどな、千反田。顔が近い……」
える「どうしても気になるんです!」
折木(聞く耳持たずか……)
える「折木さん、教えてください。お礼は今度しっかりした形でしまうから」ズイ
ムニュ
折木「お、おいおい待て待て千反田。離れろっ、離れろって」グイッ
える「え、あっ……」
折木「す、すまない千反田」ドキドキ
える「……折木さん」
折木(あ、仰向けに倒れる千反田か……)ゴクリ
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:05:19.23 ID:cTZxkSiX0
折木「ち、千反田っ!」バッ
える「あ、このスイッチはなんですか?」スッ
折木「うぐっ」バフ
ウィイイイン……
える「ベッドが回ってます……これ、一体何の意味が……あれ? 何してるんですか、折木さん」
折木「……なんでもない」
える「にしても折木さん、この薄暗い照明はどうにかならないんでしょうか。目が悪くなりそうです」
折木「雰囲気作りだな……こんなもんだよ」
える「そうなんですか、折木さん詳しいんですね」
折木「……詳しくはない」
える「あ。見てくださいお風呂もあるみたいですっ。でもこっちからは透けて見えるなんて……なんだかおかしいです」
折木「浴びるのか」
える「……え?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:12:35.55 ID:cTZxkSiX0
える「でも、見えてしまいます……」
折木「大丈夫だ、千反田。中に入ってみれば分かるが、実は透けていないんだよ」
える「……あ、本当です。鏡張りになってます!」
折木「俺はここで休んでる。千反田は汗でも流したらどうだ?」
える「えっと、それじゃあ少し失礼しますね……」
折木「……」
折木「マジックミラーだと疑わないのか、千反田は……」
シャアァァァ……
える「♪」
折木「ぶっ……ち、千反田」
える「♪」
折木「……これは、いいな」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:15:38.19 ID:3AGiCcOR0
ほうたる…
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:19:48.86 ID:cTZxkSiX0
える「さっぱりしました……折木さんもシャワーを浴びたらどうですか?」
折木「いや、俺はいい」キリッ
える「……なんだか折木さん、全てを悟ったような顔になってます」
折木「そうか?」キリッ
える「一体何があったんですか? わたし、気になります」
折木「賢者になった」
える「……?」
折木「これは分かりにくかったか……簡単にいえば、すっきりしたんだ」
える「すっきり? どこかに疲れを吹き飛ばすようなグッズがあったんですか?」キョロキョロ
折木「目の前に……」
える「え、わたしですか?」
折木「い、いや。なんでもない……少し頭を冷やしてくる」
える「それならついでにシャワーを浴びるといいですよ。冷たくて気持ちいいです」
折木「そうさせてもらおう」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:33:03.27 ID:cTZxkSiX0
シャァァァ……
える「……お、おれ、折木さん」ドキドキドキ
折木「……」
シャァァァ
える「み、見えてます……ま、まさか折木さんは気付いていないんでしょうか? ど、どうしたらいいんでしょうか、わたし」
える「見なかったことに……。いえ、でも正直に見てしまったと言わないと、わたしがすっきりできません」
バッ
える「折木さん、お伝えしたいことがあります!」ドンドン
折木「ど、どうしたんだ千反田!?」
える「わ、わたし……折木さんの裸、見ちゃいました」
折木「……しまった。マジックミラーの事を忘れてた」
える「せ、責任取ったほうがよろしいのでしょうか……?」
折木「……これは男を見せろということなのか、里志?」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:45:36.80 ID:cTZxkSiX0
折木「千反田……とにかく扉の前から離れてくれないか」
える「で、でも折木さん! わたし、こういう事はしっかりしたいんです!」
折木「着替えられないだろ……」
える「折木さん……それは違います。折木さんらしくもありません」
折木「……?」
える「いつもの折木さんなら、省エネ思考で着替える手間も惜しんで……その、責任を果たそうと」
折木「俺はそんな変態キャラじゃない」
える「折木さん、さっきの風船のこと覚えてますか?」
折木「ああ、覚えてる」
える「わたし、使い方を知ってしまいました……」
折木「……!?」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 00:59:15.88 ID:cTZxkSiX0
える「でも、つける練習がまだなんです!」
折木「ばっ……自分の言っている意味が分かってるのか?」
える「そのつもりです……」
折木「本気なのか?」
える「はい、折木さんさえよければ……」
折木「……分かった」
える(童貞はちょろいな……)
える「良かった。あの、折木さん、わたしがそっちに入っていいですか?」
折木「あ、ああ。今鍵をあける」
ガチャ
える「お、お邪魔します」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:03:06.58 ID:FMOHRaxc0
えるたそ…
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:09:06.35 ID:3AGiCcOR0
黒えるたそ~
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:29:25.69 ID:cTZxkSiX0
おしまい(笑)
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:30:05.13 ID:uKAwrbE10
あ?
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:32:03.40 ID:3AGiCcOR0
は?(威圧)
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:30:19.22 ID:Bmg/ZvRL0
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 01:36:01.31 ID:v/V4H6Zl0
気になります!
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- 2012/08/25(土) 11:50:00|
- 氷菓
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