魔梨威「どっ、どうしよう！？」

魔梨威「私死んじゃうのか！？」

魔梨威「おいみんな！」ｶﾞﾗｯ

手寅「どうしたの？血相かえて」

魔梨威「どどどうしよう！？」

魔梨威「私、死んじゃうかもしれねえよ！」

苦来「落ち着いてマリーさん…あなたは滅多なことじゃ死なないから」

魔梨威「なんでだよ！」

木胡桃「うん…今まで結構ひどいめにあってきたけどピンピンしてるもんね」

魔梨威「そ、それどころのレベルの話じゃないんだよ！」

魔梨威「見てくれこれ！」ﾀｸｼｱｹﾞｯ

手寅「」

苦来「」

木胡桃「」

丸京「きたねえもん…」
丸京「見せるなぁ！」ﾎﾞｶｯ

魔梨威「ぶはっ！」

魔梨威「何すんだよっ！？」ﾋﾘﾋﾘ

丸京「それはこっちのセリフだ！菓子食べてるときに変なもん見せるな」

手寅「まぁまぁガンちゃん」

手寅「今まで事あるごとにマリーさんひんむいてきたけど、よく考えたら」

手寅「マリーさんがあの日だったことなかったんじゃない？」

丸木苦「「「あ…」」」

苦来「体型も子供だし…」

木胡桃「性格も子供だし…」

丸京「蒙古斑消えてないし…」

魔梨威「全部悪口じゃねーか！」

手寅「マリーさん」ｽｯ

魔梨威「なんだよ…ふぁ」

手寅「大丈夫、大丈夫だからね、マリーさん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

魔梨威「テトラ…」

木胡桃「うん、何も心配ないよ、マリーさん」ﾎﾟﾝ

苦来「そんなことが心配になるあなたが羨ましいわ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

魔梨威「キグ…くくる…」

丸京「そうだぞマリーさん、心配しなくても…」

丸京「その病気、明日には死ぬからな！」

魔梨威「」

おいw

ガンちゃんｗｗｗｗ

魔梨威「」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

手寅「ちょっと、ガンちゃん？」

魔梨威「や…やだよぉ…ｸﾞｽｯ」

魔梨威「私まだ…死ぬのはやだよぉ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

丸京「う…」

魔梨威「うええええん…」ｷﾞｭｰ

木胡桃「うぐっ！ｷﾞﾌﾞｷﾞﾌﾞ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

苦来「あーあ、泣かした…」

手寅「もう…ガンちゃん変なこと言うから…」

手寅「明日にはじゃなくて今日中に、でしょ」

苦来「え…」

魔梨威「うわっびええええええん！！」ｷﾞｭｳｩｩｩ

木胡桃「」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

丸京「っと、止めないとマリーさん、キグを道連れにしようとしてるのか」

丸京「ほら、離せ」ｹﾞｼ

木胡桃「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…もう！みんな色々とひどいよ！」

魔梨威「ううぅ…ひっく、ぐすっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

丸京「マジ泣きか…久々に見たな」

手寅「…可愛い」

めし

赤飯？

魔梨威「ひっく…やだよぉ…えぐっ…」

魔梨威「私…もっと寄席に出たかったよ…ぐすっ」

魔梨威「もっと…ひぐっ、みんなと、ぐす、遊びたかったよぉ…うえぇ…」

苦来「ねえ、もうそろそろ…」

丸京「弱りきったマリーさんか…アリだな」

手寅「あんまり見られないものね…」

木胡桃（ダメだこいつら…）

木胡桃「だ、大丈夫だってマリーさん！冗談だよ、冗談！死なないから！」

丸京「ちっ…」

手寅「ちっ…」

苦来「そうよマリーさん…それはマリーさんが大人の女になった証…そう、真の不幸の始まり…ふふふ」


魔梨威「えっ…そうなのか？」ﾍﾟｶｯ

魔梨威「そ、そうなのかいキグ、くくる！？」ｽﾞｲ

木胡桃「え？あ、えーっと…」

丸京「なんという立ち直りの早さ…」

手寅「まあ、そこがマリーさんらしさ、かな」

丸京「ウザいけどな」

魔梨威「よぉーっし！あ、お前らぁっ！」

魔梨威「よくも騙しやがったなぁ！このっ！」ﾌﾞﾝ

丸京「遅い」ｶｳﾝﾀｰ

魔梨威「ぐばぁ！」ﾄﾞｻ

苦来「あ…あぁ…」

苦来「部屋が血まみれ…」

丸手木「「「あ…」」」

丸京「そういやこいつ…ノーパンだったか」

丸京「ノーパンで暴れ回るからそこら中にあの血が…うぷ、考えたくねえ」

魔梨威「私の血は汚くねえ！なんせ純血だかんな！」

手寅「それを言うなら純潔でしょ？」

手寅「でも困ったね…ちゃんと対処方法は教えてあげないと、ねえ？」

魔梨威「！」ｿﾞｸｯ

魔梨威「くっ！」ﾀﾞｯ

苦来「あ…逃げた」

丸京「捕まえろぉ！」

ﾄﾞｶﾝﾊﾞﾀﾝｶﾞｯｼｬｰﾝ

魔梨威「は、はなせぇ！」

手寅「だめだよマリーさん…マリーさんはこれから先、月に1回はこうなるんだよ？」

丸京「その際、いちいち今日みたいなことになるんじゃ恥の上塗りを重ねることになるわけだからな」

丸京「私たちで親切に教えてやろうというわけだ」

木胡桃「確かに一理あるかも…」

苦来「安心してマリーさん、今日のことは私たちだけの秘密だから」

魔梨威「安心できねーよ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

丸京「ええい大人しくしろ！とりあえずケツを出せ！キグ、ウェットティッシュ持ってこい！」

木胡桃「ラジャー！」

魔梨威「やめろぉ！」

手寅「さっきは自分から見せてたじゃない…」

魔梨威「うるさい！お前らに相談したのが間違いだったよ！」

苦来「ああ…こんなに汚して…」

木胡桃「持ってきました！」

丸京「よし、とりあえず綺麗にするか」

丸京「みんな手伝え！」

手木苦「「「了解！」」」

魔梨威「ああああああぁぁぁぁ…」

～数10分後

手寅「気分はどう？マリーさん」

魔梨威「…」ﾌﾟｲ

丸京「おいおい、せっかく付け方教えてやったし、着替えもさせてあげた恩人にその態度はないだろう♪」ﾂﾔﾂﾔ

魔梨威「…」ﾌﾟｲ

木胡桃「ねえねえ、もう機嫌直そうよマリーさん…らしくないよ」

苦来「流石に本気で怒ったみたいね…」

手寅「うーん、さすがに手荒くやりすぎたかな…」

木胡桃「ちょっとぉ…どうするの？」

丸京「ずっとあの調子でもうこんな時間か…ん」

丸京「ああ、そうだ。耳を貸せお前ら」

丸京「ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ…」

～数10分後

木胡桃「マリーさん」

魔梨威「…」ｼﾞﾄ

木胡桃「そろそろ夕飯の時間だけど、お腹…すいてない？」

魔梨威「ちょっとはな…」

木胡桃「ね、隣の部屋…みんなで作ったから…食べてよ」

魔梨威「いや、いいよ」

木胡桃「ええー、食べないのぉ？」ｳﾙｳﾙ

魔梨威「…」

魔梨威「わ、わかったよ…」

木胡桃「ほんと！よかった～」

木胡桃「こっちこっち！」

魔梨威「…」

木胡桃「さ、どうぞ！」ﾆｺ

魔梨威「おい…」

木胡桃「え？何？」ﾆｺﾆｺ

魔梨威「私に襖を開けさせて…どんな罠にはめる気だよ？」

木胡桃「や、やだなぁマリーさん！罠なんてないよ！」

魔梨威「じゃあキグ…あんたが開けてみな」

木胡桃「ちぇ…うん、いいけど」

魔梨威「え？」

木胡桃「みんなー！マリーさんつれてきたよー！」ｶﾞﾗｯ

ﾊﾟｧﾝ！ﾊﾟｧﾝ！

魔梨威「わぁっ！？」

手寅「おめでとー！」

丸京「おめでとうマリーさん」

苦来「おめでとう」

覆面「おめでとう」

魔梨威「ど、どういうことだおい…」

木胡桃「えへへ…女の子が大人になったときって家族でお祝いするんだよ？」

手寅「ほら見てマリーさん！みんなでお赤飯炊いたよ！」

魔梨威「ってなんで赤飯にろうそく立ててんだよ！」

苦来「その方がお祝いっぽいじゃない」

木胡桃「さ、マリーさん、座って座って！」

魔梨威「お、おう…」

魔梨威「でもなんでだよ、こんなパーティー開かなくても…」

丸京「愚問だな」

手寅「私たちってほら…家族みたいなもんじゃない？」

苦来「家族の成長をお祝いするのがいけないかしら」

木胡桃「そうだよマリーさん！せっかくの記念日だし、みんなでお祝いしなきゃ！だって私たち」

苦来「同じ釜の飯を食った仲間だし、ね」

魔梨威「お前ら…」ｳﾙｳﾙ

丸京「そういうわけで、始めようじゃないか」

手寅「さ、マリーさん！ろうそくを消して！」

魔梨威「ぐす…ああ」

魔梨威「ありがとう、みんな…」

魔梨威「ふ 覆面「フッ」」

魔手丸木苦「「「「「」」」」」」

魔手丸木苦「あああああ！」


こうして楽屋のドタバタはいつも通り続いていくのでした


終わり

乙
天才肌に全部持ってかれた

乙