こころ・未来「花子様～」

花子「「花子様」と呼ばないで欲しいし。恥ずかしいし」

こころ「通信簿どうだった？」

未来「見せて、見せて」

花子「・・・・・・・・・オール５・・・・・・・」

こころ・未来「花子様、すごーーい」



？？？「・・・・・・」

花子「べ、別にオール５なんて嬉しくないし」

花子「失敗作より頭が良ければそれでいいし」

こころ「でも、オール５って凄い事だよ」

未来「勉強も出来て、運動も出来て何もかも完璧」

こころ・未来「花子様って凄いわ～～～～」

花子「べ、別に凄くないし」


？？？「・・・・・・・・・」

花子「あの失敗作みたいにならないためにいつも頑張っているんだし」

花子「失敗作をいつも頭の中に入れて色んなことに取り込んでいるんだし」

花子「失敗作みたいなあんな人間にはなりたくないし」

花子「だから花子、失敗作にならないためにいつも頑張っているんだし」

こころ・未来「花子様～～～」


ガタッ

？？？「「花子様」、「花子様」ばかり言うな！」

こころ・未来「みさきち！」

みさき「そもそも「花子様」の言い方自体がおかしいわ」

みさき「みさきの方が「様」と付けられるのがふさわしいと思うわ」

こころ・未来「「花子様」は何でも出来て凄いんだよ。通信簿だってオール５だし」

花子「でも、確かにみさきの方が「様」と付けるのがふさわしいし」

こころ・未来「花子様・・・・・・・」

みさき「ほら、みさきの方が「様」を付けるのがふさわしいと言ったでしょ」

花子「その性格からしてだし」

みさき「」

花子「みさき、何かうちの失敗作に似ているし」

花子「隣に住むクラスメートのお姉ちゃんに対して、いつも「様」付けで呼べと言っているし」

花子「成績も胸も圧倒的に負けているのに、何かと競いたがっているし」

みさき「み、みさきはこれから伸びるからいいもん！」

花子「それにそれ以外の事でもやたらそのお姉ちゃんと絡みたがっているし」

花子「もしかしてみさきも・・・・・・・・」

みさき「うっ・・・・・・・・・」

みさき「べ、別には、花子の事なんか・・・・・・・」

みさき「花子の事なんかどうでもいいからね！」ﾀﾞｰ

みさきちマジ可愛いし

こころ「あーあ、みさきち、走ってどこか行っちゃった」

未来「花子様、いいの？」

花子「・・・・・・・・・・」

花子「・・・・・・・・もしかしてだと思うし」

こころ・未来「何？」

花子「もしかしてみさきは・・・・・・・・」

小学校近くの公園にて


みさき「はぁ・・・・・・　はぁ・・・・・・」

みさき「勢い良く走ってここまで来ちゃった・・・・・・」

みさき「またやってしまった・・・・・・・」

みさき「みさきだって花子と仲良くなりたいのに・・・・・・・」

みさき「いや、みさきは・・・・・・」

みさき「花子の事が好きなのに・・・・・・・・」

みさき「なのに花子の前に立つといつもあんな態度を取ってしまう・・・・・・・・」

みさき「みさきは分かってる・・・・・・・　頭が少し良くない事を・・・・・・・・」

みさき「通信簿も３ばかりだったし・・・・・・・」

みさき「しかも花子は勉強も出来るし、何でも出来る・・・・・・・」

みさき「みさきが出来ない事も何でも出来てしまう・・・・・・・」

みさき「敵わない・・・・・・・」ｳﾙｯ

みさき「今のみさきには敵わない・・・・・・」ｳﾙｯ

みさき「だから、みさき、花子に憧れているのに・・・・・・・」ｳﾙｳﾙ

みさき「でも、いつもあんな態度を取っていたら」ｳﾙｳﾙ

みさき「花子に嫌われてしまう・・・・・・」ﾎﾟﾛｯ

みさき「花子が好きなのに、花子に嫌われてしまうなんて・・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

みさき「みさきのバカ・・・・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

みさき「うぅぅぅ・・・・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


？？？「みさきは嫌われてないし」

みさき「そ、その声は」

花子「花子は分かっていたし」

花子「みさきが花子の事好きだという事に」

みさき「・・・・・・・・なんで・・・・・・・　なんで分かったのよ・・・・・・」

みさき「こんな性格だし、いつも花子たちの前であんな態度で出て来ているのに・・・・・・・」

花子「うちの失敗作と同じだからし」

みさき「えっ」

花子「さっきも話したけど､うちの失敗作も隣のお姉ちゃんとやたら突っかかっているし」

花子「だけど､それは隣のお姉ちゃんが好きだからいつも突っかかっているからだし」

みさき「そうなの」

花子「失敗作、いや、櫻子は素直になれないからし」

花子「素直になれないから「好き」と言えずにいつも突っかかってしまうし」

花子「ひま子お姉ちゃんも素直になれないから、だからいつも二人はケンカばかりしているし」

花子「でも、本当は凄い仲が良いし」

花子「仲が良いからこそ毎日ケンカができるし、仲が良いからこそうちによく来てくれるし」

花子「本当に仲が悪かったらそんな事出来ないし」

みさき「た、たしかに・・・・・・」

花子「みさきも早くに素直になるし」

みさき「今までみさきがやって来た事、怒ってない？」

花子「怒ってないし。むしろ言って欲しいし」

みさき「うん・・・・・・・・・」

みさき「では、言います」

みさき「みさきは花子の事が好きです」

みさき「（ついに言っちゃった・・・・・・）」ｶｱｰｰｰ

花子「みさき、顔が赤くなっているし」

みさき「う、うるさい！」

花子「でも、そんなみさきも好きだし」

みさき「///////」

みさき「あ、ありがとう・・・・・・/////」

花子「そんなみさきに花子からプレゼントがあるし」

みさき「プレゼントって何？」

花子「プレゼントは・・・・・・」

チュッ

みさき「///////」

みさき「な、何するのよ/////」

花子「花子もみさきの事が好きだし」

花子「みさきが素直に花子に告白したから、そのお礼としてキスをしたし」

みさき「き、キスなんて・・・・・・////」

みさき「みさきにはまだ早いと思っていたけど・・・・・・・」

みさき「みさきも素直になった証拠として返さないといけないみたいね」

チュッ

花子「///////」

花子「みさきのキス、凄く甘いし・・・・・・・」

みさき「花子のキスも甘かったわよ」

花子「初めてのキスの味って」

みさき「こんなに甘いものだったのね」

花子「みさき・・・・・・・・」

みさき「花子・・・・・・・・」

チュッ

チュッ

それから


こころ・未来「花子様～」

花子「いい加減、花子様と呼ばないで欲しいし」

こころ「え～～～～」

未来「だって・・・・・・・・」

みさき「花子様～」

みさき「今度のテストはみさきが絶対に勝つからね！」

花子「花子も負けないし」

こころ「何でこころたちには「花子様」と呼んじゃダメなのに」

未来「みさきちにはＯＫなんだろう？」

みさき「それはね」

みさき「みさきと」

花子「花子は」


「互いに誓い合った永遠のライバルだから」



おしまい

乙

迅速な仕事乙

「大室家」最新話を読んですぐにみさきが好きになってしまい、勢いに乗ってはなきち（はなみさ）ＳＳを作ってしまった。
でも、後悔はしていない。

この調子ではなきち（はなみさ）ＳＳ、もっと増えろ！

おっつし
さぁ、次はみさここを書くのだ

将来ええ百合に育つで…