手寅「残暑が厳しいねぇ」

丸京「ホント、どこか避暑にでも行きたくなるな」

手寅「いいねぇ、避暑！」

木胡桃「避暑行きたいです！」

苦来「責任逃れに便利だしね……」

丸京「責任逃れ？」

苦来「全て、全て避暑の責任です…！」

手寅「あー、あるある」

丸京「それは避暑じゃなくて秘書な」

スーッ(ふすまが開く音)

木胡桃「あ、マリーさん」

魔梨威「いやぁ、残暑が厳しいねぇ」

丸京(そのくだり今やった)
手寅(タイミング悪いよね)
苦来(いつもうるさいし、赤が暑苦しい)
木胡桃(正直、マリーさん面倒くさい)


魔梨威「な、何だよ、何か言えよ」

手寅(……ちょっと無視してみる？)
丸京(いいんじゃないか？)
苦来(少しは大人しくなるかも)
木胡桃(可哀想だけど賛成です！)

手寅「……避暑ならどこ行きたい？軽井沢？那須？それともいっそ北海道？」

魔梨威「つまんねーこと聞くｎ
丸京「私は奥飛騨かな」

魔梨威「なっ！？」

木胡桃「おくひだ？」

丸京「岐阜の山間の温泉郷だよ」

手寅「温泉！いいねぇ！」

丸京「それに"奥"飛騨ってのがグッと来る」

苦来「あぁ、わかる。"裏"日本だし」

手寅「ダウナーな感じで涼しそうだよね」

魔梨威「……」

魔梨威「私が行くなら、普通に軽井沢とｋ
木胡桃「私は箱根！近場だし温泉もあるから！」

苦来「でも、箱根なんて行くとオタクに思われそう」

魔梨威「何で箱根がオタクなんｄ
丸京「確かに。グッズショップもあるらしいし」

魔梨威「何のグッズショｐｐ
苦来「っていうか、そもそも暑そう……」

魔梨威「何で暑そ
手寅「地軸ずれてないから暑くはないでしょ」

苦来「あ、そっか」

木胡桃「普通に観光しててもオタクに思われちゃいますか？」

丸京「向こうはそういうつもりで商売してるんじゃないか」

手寅「自分の意思に関わらず、相手からはそう見られちゃうもんね」

魔梨威「……」

魔梨威「……オイ！お前ら私の話を
木胡桃「じゃあ、夏の北海道に一人で避暑なんて行ったら…！」

手寅「間違いなく、自分探しだと思われる！！」

木胡桃「わーん！もう北海道に行けないよぉ！」

丸京「自分探しの旅とか恥ずかしいもんな」

苦来「自分なんて探してもどうせ見つからないし……」

手寅「まぁ、見つかるわけないよね。北海道が故郷ならともかく」

丸京「探すにしても面積広すぎるし」

苦来「北海道で見つかるのはせいぜいこの程度のもの…！」

・水曜どうでしょうのステッカー貼った車
・野菜のおいしさ　・時計台のがっかりさ
・ホモビ出演投手　・カツゲン　・ガラナ
・大泉洋　・クマ　・ムネオハウス

四人「キャッキャッ」

魔梨威「畜生、みんなで私を無視かよ…！」

魔梨威「……待てよ、本当に無視してるだけか？」


魔梨威「おーい、丸京」

丸京「しかし軽井沢って言っても……」

魔梨威「こう、メガネを外しちゃったりして」スチャ

丸京「っ…旧軽から相当離れてても軽井沢自称するからな」

魔梨威「め、メガネ外しても動じない……」

魔梨威「それなら……」

手寅「でもよくあるよね、そういうの」

魔梨威「手寅ー、手寅ー？」

手寅「大手企業の子会社ならまだ分かるけど」

魔梨威「ポニーテールほどいちゃったり」しゅる

手寅「…子会社の子会社なのに、その大手の名前を冠してたり」

魔梨威「無反応だと…！？」

丸京「元とかけ離れてるのに、名前だけはしっかり残ってるんだよな」

木胡桃「千葉にあるのに東京って名乗ってたり？」
丸京「それは違うだろ」

魔梨威「キグぅー！」

木胡桃「じゃあ、写真フィルム会社なのに化粧品や健康食品売ってたり？」
手寅「近い近い」

魔梨威「キグには……丸京のメガネをかけちゃったり」スチャ

木胡桃「っ…ルータとかゴルフクラブとか作ってるのが楽器会社だったり？」
手寅「そうそう、そんな感じ」

魔梨威「やはり反応なしか……っていうか眼鏡キグ、なんかやらしいなおい」

丸京「しかもあそこは、楽器から分離してモーターボートや農薬用の無人ヘリまで作ってるからな」

丸京「そのうち戦車や装甲車、銃や兵器も作りかねない！」

手寅「無人ヘリは兵器に使えるけどね、毒薬撒いたり」

魔梨威「くーくーるー」

苦来「広がりすぎて実態が見つからない……」

魔梨威「そうだな、苦来は……」

苦来「パロディギャグかと思ったら、ギャルゲーみたいな展開になって」

魔梨威「この長い髪を全部前に持っていってと」わさっ

苦来「っ…そうかと思えばシリアスバトルとか、元々何漫画だっけ？ってなるよね」

魔梨威「貞子みたいで怖えー！！」

木胡桃「何の漫画のことですか？」
手寅「さぁ？」

魔梨威「しかし、ここまでしても無反応。こいつら私のこと見えてないんじゃないか？」

木胡桃(見えてるっつーの)
丸京(しかも無視しててもウザい……)
苦来(っていうか無視してるほうがウザい……)
手寅(……)

手寅「あれ？そういえばマリーさんは？」

丸京(攻めた！？)

丸京「さ、さぁ……どこに居るんだろうな？」

魔梨威「お！ここだよ！ここにいるよ！」

木胡桃「さっきまでいたと思ったのに」

苦来「どこかに出かけたんじゃない？」

魔梨威「おい！ここにいるって言ってるだろ！」

魔梨威「気付かれない？畜生、こうなったら……」

ぬぎっ

魔梨威「ほーら、裸・マリーさんだぞー！」

丸京(何故脱いだ)
苦来(っていうか裸・マリーさんって何)

丸京「マリーさん？マリーさーん？」

魔梨威「おっ、おう！なんだい！？」

丸京「……居ないなぁ」

魔梨威「おい！私はここだよ…！丸京、みんな……」

手寅「やっぱり出かけちゃったのかもね」

木胡桃「どこ行っちゃったんだろう？」

苦来「もしかして、自分探しの旅に出たのかも」

魔梨威「気付いてくれよ……手寅、キグ、苦来ぅ……みんなぁ……」

木胡桃(だんだん可哀想になってきました……)
苦来(いつに無くしおらしいし、いつも通り裸だし)
丸京(そうだな、そろそろやめてやっても……)

魔梨威「なんてこった…………私は、私は…………」


魔梨威「私は透明人間になっちまったのか！！」

四人(は？)

魔梨威「何しても気付かれないし、見られない……うん、透明人間になったと考えれば納得だ！」

苦来(いやいや)
丸京(なんでそうポジティブに考えられるんだ)

魔梨威「声で気付かれないのも当然だな。だって、透明人間は声も透明だから！」

手寅(なんだっけそれ)
木胡桃(童謡？)

魔梨威「あぁ、透明人間…！普段出来ないことがやり放題だよ！！」

・試食コーナーで試食しまくる
・ユニクロで買った服を着てユニクロに行く
・ペンタブ売り場で微妙な絵を描く
・さかなクンの素を見る
・ローラの素を見る
・天下無敵のチャンピオンに突然ダウン食らわせる

丸京(やりたいことが小さ過ぎる)

魔梨威「よーし、まずは映画館で映画を観ずに観客の顔を見るぞ！」

魔梨威「おおかみこども見てる時の腑抜けた顔を見てやる！」だっ


丸京「あっ！ちょ、ちょっと！マリーさん！？」

木胡桃「マリーさん服！服着ないと！！」

手寅「あーあ、行っちゃった……」

苦来「……もしかして、旅に出たのかも。自分探しならぬ、自分晒しの旅に…！」


ウーーーーウーーーー

丸京「近くでパトカーのサイレン音……」

苦来「マリーさん見つかったのかな、警察に」

木胡桃「上手く晒せてよかったね、マリーさん！」



おわり

乙乙

お先に勉強させていただきました

駄文ですいませんでした

乙・マリーさん