926: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:39:20.59 ID:eVP4bQtW0
こんにちは、第30話、第30.5話を投下致します。
>>925
残りのレス数に応じて文の量を調整する予定でした、すいません。
927: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:40:10.76 ID:eVP4bQtW0
える「隣、いいですか?」
奉太郎「ああ」
千反田はそう言い、俺の隣に腰を掛けた。
奉太郎「……今日は、寒いな」
える「そうですね、今日はこの冬で一番の冷え込みらしいですよ」
奉太郎「なるほどな、それなら納得だ」
える「……あの」
える「もう少し、そちらに行ってもいいですか?」
奉太郎「……ああ」
すると、すぐ横に千反田を感じた。
本当に、すぐ近くに……
える「これで少しは、暖かいです」
奉太郎「……それは良い案だ」
える「……ふふ」
俺と千反田は本当に自然と、どちらからと言う事も無く、手を繋いでいた。
千反田の手はとても、暖かかった。
奉太郎「もうすぐで今年も終わりだな」
える「ええ、早い物です」
える「ついこの間、折木さんに会ったばかりの様な気がします」
奉太郎「……そうだな、俺もそう思う」
辺りは静かだった。
車や人通りはほとんど無く、時折……公園の周りに植えられている木が風に吹かれ、ざわざわと音を立てているだけだった。
える「あの時は本当に、びっくりしました」
奉太郎「……閉じ込められていた奴か?」
える「ええ、そうです」
える「思えばあれが、最初でしたね」
引用元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346934630/
924: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 03:55:04.00 ID:eVP4bQtW0
>>914
次回で最終話となります。
一応、最終話の後におまけ的な物もあるのですが量は短いです。
投下予定ですが、9/30のお昼頃には投下できると思います。
それではまた、乙ありがとうございます。
928: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:40:56.72 ID:eVP4bQtW0
最初、か。
千反田の気になる事を解決した……最初の事件。
……事件と言うには少し大袈裟か。
奉太郎「半ば無理やりだったけどな」
える「そんな、酷いですよ……私、とても気になって仕方なかったんですから」
奉太郎「……まあ、それだけじゃ終わらなかったけどな」
える「ふふ、そうですね」
える「本当に色々ありましたからね、沢山……」
える「全部、折木さんが解決してくれました」
奉太郎「解決って程の事でも、無いだろ」
える「折木さんにとってそうでなくても、私にとってはそうなんですよ」
そういうもんか、解決という言葉の方こそ……大袈裟かもしれない。
える「いっぱい、お話しましたね」
奉太郎「そうだな、本当にいっぱい話した」
奉太郎「……これからも、だろ」
える「……」
俺のその言葉に、千反田は答えない。
える「……私の事、お話しましょうか」
奉太郎「……」
今度は俺が、答えられなかった。
その話を避けようと、俺はベンチを立つ。
奉太郎「何か、飲むか」
える「折木さんの奢りですか? それなら是非」
そう言い、千反田は笑った。
……ああ、こいつの笑顔を見るのは随分と久しぶりな気がする。
929: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:41:36.60 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「奢りだ、寒いしな」
理由になっていない理由を述べると、俺は自販機で紅茶を二本買った。
コーヒーでも良かったが、何故か少し……紅茶を飲みたくなった。
奉太郎「熱いから、気を付けろよ」
える「はい、ありがとうございます」
千反田に紅茶を一本手渡し、再びベンチに腰を掛ける。
俺が座り直すことで、千反田との間に少しの距離が出来ていた。
える「では、頂きますね」
それをこいつは、構う事無く再び埋める。
奉太郎「……ああ」
横から缶を開ける音がして、俺もそれに合わせて缶を開けた。
ゆっくりと、紅茶を口に入れる。
……やはり、俺にはコーヒーの方が向いているかもな……と思わせる味だった。
える「おいしいです、寒いから尚更、ですね」
奉太郎「……俺にはやはり、紅茶は向いていないかもしれない」
える「……私にコーヒーが向いていないのと、同じですね」
奉太郎「ある意味では、そうかもな」
える「……ふふ」
そのままゆっくりと、時間は過ぎて行く。
俺はずっと、永遠にこのまま一緒に居たかった。
……だが、さすがにそうはいかない。
930: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:42:06.58 ID:eVP4bQtW0
える「それでは、私のお話……聞いてくれますか」
ああ、とか、分かった、とか……肯定をとにかくしたくなかった。
しかし、それでも……聞かなくては、ならないだろう。
……そうだ、聞いてから答えればいい。
答えを、出せばいいだけの話じゃないだろうか?
ならまずは、聞かなければ。
奉太郎「……話してくれ」
俺がそう言うと、千反田はゆっくりと口を開いた。
える「まず、どこからお話すればいいんでしょう……」
それを俺に聞くか、全く本当に、千反田はどこまでも千反田だ。
奉太郎「最初からでいい、時間はあるだろ?」
える「ええ、大丈夫です。 最初からお話します」
そして千反田は一つ咳払いをし、再び口を開く。
える「まず、春の事です」
える「皆で遊園地に行った時……その時の事は覚えていますか?」
奉太郎「ああ、覚えている」
奉太郎「確か……泊まりで行ったな」
える「ええ、そうです」
える「そして私は、途中で帰ったのを覚えていますか」
奉太郎「……ああ」
あの時はそう、千反田が家の事情とやらで……一足先に帰った筈だ。
……そうか、あの時が始まりだったのか。
931: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:42:58.86 ID:eVP4bQtW0
える「私が家の電話で知らされたのは……父が、倒れたとの事でした」
える「そして私は、家に帰り……病院へと向かいました」
える「お医者さんが言うには……」
える「もう、目を覚ますことが無いかもしれない、との事でした」
……そんな、そんな事があったのか。
奉太郎「あの日の夜、確か俺はお前を呼び出したな」
奉太郎「……すまなかった」
える「いえ、折木さんが来てくれて、嬉しかったですよ」
奉太郎「そう言って貰えると助かる」
奉太郎「……それと最近、学校を休んでいたのは何があったんだ?」
える「……父の容態が急変したんです」
える「それで、病院にずっと居ました」
える「折木さんにはお伝えしようか、悩んでいたんです」
える「でも、やはり言えなくて……すいませんでした」
奉太郎「……そういう事だったのか」
奉太郎「お前が最近学校を休んでいた理由は分かった」
奉太郎「……それで、その後は」
える「……ええ」
える「何ヶ月経っても、父は目を覚ましませんでした」
える「その間、千反田の家には家を纏める者が居なかったのです」
える「そして、やがて親戚同士で話し合いが行われました」
える「……内容は、噛み砕いて説明しますね」
奉太郎「……少し、予想は付くかな」
える「次の千反田家の頭首は、という物でした」
932: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:43:27.15 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「なるほど、それで話し合いの末に決まったのは……」
える「ええ、私です」
える「……当然と言えば、当然だったのかもしれません」
奉太郎「……だが、その話は何故ここまで黙っていた?」
奉太郎「確かにお前の父親が倒れたのは……あまり、言いたくは無かったと思うが」
奉太郎「そこまで黙秘する理由が、あったのか」
千反田は再度、咳払いをした。
繋がっていた手が、少し……強く握られていた気がする。
える「……はい、ありました」
える「折木さんは、回りくどいのは好きでは無かったですよね」
える「ですので、簡単に伝えます」
える「私は、父の後継者として学ぶ事が沢山あるんです」
える「学校では習えない、事です」
奉太郎「……どういう事だ」
千反田は、少し間を置き……口を開く。
える「私は今年いっぱいで、神山高校を辞めます」
何を言っているのかが、理解できなかった。
単語の一つ一つさえ、組み立てられず……文にならない。
ゆっくり、ゆっくりと単語同士を繋ぎ合わせる。
そして、俺は全て理解した。
933: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:44:04.11 ID:eVP4bQtW0
千反田が時間が無いと言っていたのも、意味深に花言葉の話を出したのも。
スイートピーの花言葉は、別離。
……なんだ、笑えるくらいそのままではないか。
しかしそれを、すぐに受け入れろと言うには……ちょっと今の俺には無理かもしれない。
奉太郎「……お前には、母親も居るだろう」
奉太郎「それでは、駄目なのか」
千反田は首を振り、答えた。
える「駄目なんです」
える「こう言ってはあれですが……母親は純粋な千反田家の者ではありません」
える「余所者に任せる訳には……いかないんです」
はは、やはり……住む世界が違うな。
俺には到底、理解が出来ない世界だろう。
奉太郎「……そういう事だったのか」
奉太郎「だが、何故それを今になって言ったのか……その答えにはなっていないぞ」
える「……それは」
える「私が、高校を辞めると言ったら……自惚れかもしれませんが、皆さんは悲しんでくれると思うんです」
える「そんな顔は、見たくありませんでした」
える「最後まで、最後までいっぱい遊ぼうと思っていました」
える「でも……気付いてしまったんです」
える「私は、折木さんの事を好きなんだな、と」
934: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:44:44.70 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「……」
千反田は、ちょくちょく俺の方を向くと笑顔になっていた。
それがどうしようも無く辛く見え、しかし俺には声を掛ける事さえできなかった。
そんな俺の思いには気づかず、千反田は続ける。
える「そして、思ったんです」
える「……折木さんに嫌われれば、後を濁さずに去れるのでは無いかと」
奉太郎「……それで、あんな事をしたのか」
える「はい、そうです」
える「でもそれは、間違いでした」
える「……私は弱いですから、意志の強さが」
える「折木さんの顔を見たら、嫌われるのが嫌になっちゃったんです」
とても、とても悲しそうに笑っていた。
俺は……俺には。
何も、出来ないのだろうか。
奉太郎「俺は!」
奉太郎「お前の事を嫌いになんて、絶対にならない!」
奉太郎「だから、だから……もっと楽しそうに、笑ってくれ」
える「……ふふ、ありがとうございます」
千反田は一度、紅茶を口に含んだ。
それをゆっくりと飲み込むと、話を続ける。
える「この間の、お返事がまだでしたね」
935: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:45:11.84 ID:eVP4bQtW0
える「私も、好きです」
える「折木さんの事が、好きです」
える「他の女性の方と遊んでいるのを見るだけで嫉妬しちゃうくらいに、好きです」
える「折木さんと夜に会ったり、電話でお話した次の日も気分が良い位に、好きです」
える「折木さんの全てが、好きなんです」
える「……でも」
える「ごめんなさい」
何もかも、元通りにならないだろうか。
全て、無かった事に。
俺はゆっくりと夜空を仰ぐ。
冬の風が、痛い。
空を見上げると、ゆっくりと……何かが舞い落ちてきた。
……雪、か。
今日は寒かったからな。
それが俺の顔に辺り、溶けて行った。
936: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:45:43.35 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「……雪、降ってきたな」
える「……ええ、そうですね」
奉太郎「……寒いな」
える「……はい」
奉太郎「……千反田と居る時は、暖かかった」
奉太郎「……でも今は、少し寒いな」
える「……泣いているんですか」
……どうやら俺も、大分涙脆くなってしまったのかもしれない。
俺は自分が泣いているなんて事は思わなかった、雪が溶け、そう見えるだけなのだろうと。
……でも、千反田が言うからには……俺は泣いているのだろうな。
える「……折木さん」
千反田の声は、今までに無いほど弱々しかった。
その声は確かに俺の耳に届き、ゆっくりと千反田の方に顔を向ける。
振り向くと、やはり千反田の顔は俺のすぐ傍にあり。
937: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:46:12.41 ID:eVP4bQtW0
いや、今までよりももっと、近くにあって。
そのまま……千反田は俺の唇に、自分の唇を重ねていた。
実際にはとても短い間だったのかもしれないが、俺にはそれがとても長く感じた。
やがて、千反田は離れていく。
える「……お別れのキスは、少ししょっぱいんですね」
奉太郎「……そうか」
これで本当に、終わりか。
本当に、全部。
……いや、まだだろう。
まだ、まだだろう、俺。
お前には、言うべき事がまだあるだろう。
全部、全部を良い方向に向ける、一言が。
千反田の顔を見て、言えばいいんだ。
後、一年待ってくれるか、と。
千反田の人生に、俺を巻き込んではくれないか、と。
お前の人生を、俺に手伝わせてくれないか、と。
……一緒に、一緒にずっと歩こう、と。
そう言えば、全てが良い方向に行くだろ、俺。
938: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:46:58.45 ID:eVP4bQtW0
……だが、状況は最悪を極めていた。
何が最悪なのかと言うと……
俺はここ数年、自分でもいつからかは分からないが、モットーを掲げてきていた。
そのモットーとはつまり、やらなくてもいいことなら、やらない。 やらなければいけないことなら手短に。
そんな、そんなモットーが俺に一つの考えをよぎらせてしまった。
それはつまり。
これは、本当にやらなければいけない事なのだろうか?
その考えがもたらすのは、最悪だった。
口を開いて、言葉を言おうにも……口が開かない。
言おうとしても、邪魔されて言えない。
たった……たった一言、一緒に居ようと言うだけで、全部良くなると言うのに。
どうにも、どうにも俺は言えなかった。
そして……
える「……そろそろ、行きますね」
939: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:47:26.23 ID:eVP4bQtW0
千反田はそう言い、ベンチから腰を上げる。
俺もそれにつられ、腰を上げた。
公園を出て、千反田は再び俺の方に振り向く。
える「本当に、今までありがとうございました」
える「私はとても、幸せでしたよ」
える「大好きです、折木さん」
える「それでは」
える「……さようなら、折木さん」
奉太郎「……ああ」
千反田は、また……とは言わなかった。
明確に、さようならと……別れの言葉を俺に告げた。
段々、段々と千反田の姿が小さくなっていく。
道路の脇に植えられた木の枝に雪が付き、その間を歩く千反田の後姿はとても、綺麗だった。
まるで桜道を歩いているような、そんな錯覚さえも覚えた。
千反田の姿はどんどんと小さくなり、もう少しで見えなくなってしまいそうな時に。
ふと、千反田が振り返った。
940: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:47:56.37 ID:eVP4bQtW0
……そうか、俺は本当に、どうしようもない馬鹿だ。
なんで、なんでそんな簡単な事も分からなかったのだろう。
俺は今まで、何をしてきたんだ。
自分を思いっきり、殴り倒してしまいたい。
千反田の顔は、はっきりと見えた。
その、今にも泣き出しそうな顔を見て、俺は全てに気付いたのだ。
……千反田は、待っていた。
俺が、さっき言おうとして言えなかった言葉を言ってくれるのを。
ずっと、待っていたんだ。
しかし、もう俺の声は千反田には届かない。
走って行くにしても、どうにも足が動かない。
やがて……千反田は再び歩き出し、俺の視界から……居なくなっていた。
……全部、終わったんだ。
941: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:48:25.45 ID:eVP4bQtW0
俺はもう一度、先ほどのベンチに腰を掛けた。
泣くなよ、全部終わっただけではないか。
そうだ、これこそが省エネではないか。
俺が、折木奉太郎が望んでいた事ではないか。
……全部、最初に戻っただけだ。
千反田の笑顔も、泣き顔も、悲しんだ顔も、全部。
今まであいつと話した時間も、手を繋いだ時間も、一緒に遊んでいた時間も、全部。
俺があいつに好きだと言った事も、あいつが俺に好きだと言ってくれた事も、全部。
全部……
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
942: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:49:14.23 ID:eVP4bQtW0
無くなった、だけではないか。
そう思い、瞼を一瞬強く下ろした。
再び目を開けた俺に見えたのは、どこまでも灰色で……地球の果てまで行っても灰色しかなさそうな、世界だった。
なんだ、こんな事か。
……なんだよ、たったこれだけの事、今までずっと見ていたじゃないか。
見慣れた、光景ではないか。
……駄目だ。
いくらそう考えようとしても、駄目なんだ。
……俺には、千反田が必要だ。
しかし、それはもう遅すぎる……手遅れだ。
省エネ主義なんてくだらない事さえしていなければ、こんな大きなツケが回って来る事も無かった。
……帰るか。
俺はそう思い、ベンチから腰を上げた。
公園を出て、家に向かう。
……これから一年、いや……死ぬまで。
随分と、長い時間となりそうだな。
943: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:50:04.96 ID:eVP4bQtW0
しかし、そんな俺にも一つだけ希望があった。
……希望と言うには少し大袈裟かもしれないが、確かに希望があったのだ。
それは、公園の周りに植えられた木や、雑草の中で。
一輪だけ植えられた、ガーベラの花だった。
それはもしかすると、ただの夢だったかもしれない。
俺が物事を前向きに捕らえようとして、勝手に見た妄想だったのかもしれない。
だが、俺はそれでも確かに見たんだ。
しっかりと、綺麗に咲いているガーベラの花を。
第30話
おわり
最終章
おわり
944: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:50:39.67 ID:eVP4bQtW0
以上で第30話、最終章の終わりとなります。
最後に第30.5話、投下致します。
945: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:51:16.58 ID:eVP4bQtW0
それからは本当に、灰色の毎日だった。
俺はついに……全てを終わらせてしまったのだ。
冬休みが明け、今日は登校日。
歩く学生達は皆、新年を迎えたという事で爽やかな顔をしていた。
それに俺は何も感じない、ただ、元気な奴らだな……と思うだけだった。
教室に行き、先生の話を聞く。
里志と伊原には既に説明をしてあった。
伊原は泣きじゃくっていたし、里志にしても俺が今までほとんど見たことの無い、泣き顔を見せていた。
始業式が終わり、午前中の内に放課後となった。
……H組には一通り目を通したが、当然、千反田の姿は無かった。
俺は結局、する事も無く古典部へと足を向ける。
そして、古典部の扉に手を掛けると、ゆっくりと開く。
946: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:51:45.60 ID:eVP4bQtW0
そこには、一人の女子が居た。
黒髪は背中まで伸びていて、体の線は細い。
そいつはゆっくりと振り返る。
イメージに反して、目は大きかった。
それは……そいつは。
奉太郎「……千反田?」
947: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:52:13.65 ID:eVP4bQtW0
しかし、その言葉を発したのと同時に……全てが泡のように消えた。
窓際になんて誰も居ないし、俺に振り向く人も居ない。
奉太郎「……そうか、そうだよな」
俺はそのまま、ゆっくりといつもの席に着いた。
やがて……伊原と里志も部室に顔を出し、いつもの席に着く。
里志「……なんだか、少し広く感じるね」
奉太郎「……そうかもな」
摩耶花「……それに、なんか静かすぎ」
奉太郎「……そう、だよな」
奉太郎「……席、一つ空いちゃったな」
里志「……うん、そうだね」
摩耶花「……今年の古典部、何すればいいのか分からないよ」
948: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:53:09.74 ID:eVP4bQtW0
やはり、駄目だ。
……くそ、また俺は泣いてしまいそうになっている。
この涙脆さは、あいつから移ってしまったのだろうか。
……最悪の、プレゼントだな、全く。
そんな事を思っていた時だった。
……ふと、気配を感じる。
それは伊原や里志も一緒の様で、全員が扉に視線を釘付けにしていた。
薄っすらとだが……人影が見える。
俺はこの時、何故かこう思った。
あの時咲いていたガーベラは、俺の妄想ではなく……実際に咲いていたんだ。
力強く、咲いていたんだ。
何故そう思ったのかが分からない程急に浮かんできた考えだった。
そして、古典部の扉はゆっくりと、少しずつ、開かれて行った。
第30.5話
おわり
949: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:53:41.93 ID:eVP4bQtW0
以上で第30.5話、おわりとなります。
そして本日を持ちまして
奉太郎「古典部の日常」
は完結となります。
950: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 13:55:10.63 ID:eVP4bQtW0
最初から見て頂いた方も、途中から追いついてくれた方も、本当にありがとうございました。
皆さんの乙や感想の一言がとても励みになりました。
長いような短い間でしたが、お付き合い頂きありがとうございます。
951: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 13:56:43.65 ID:+UMcqWGP0
鉄吾さん(´;ω;`)ブワッ
そしてやっぱりほうたるには言えなかったか……
予想はしていたけど……
やっぱり切ないな
ともあれ◆Oe72InN3/k さん、お疲れ様でした
952: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/09/30(日) 13:58:13.18 ID:DGPHK/Fgo
乙、いやぁ面白かったです。
953: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:03:18.58 ID:eVP4bQtW0
>>951
>>952
ありがとうございます。
そして残ってしまった50レス……1000まで行けば自動でHTML化されるんですよね?
954: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 14:10:53.04 ID:+UMcqWGP0
>>953
そうですね、1000まで行けば少なくとも依頼は出さなくていい筈です
せっかくですから、まったくアナザーな話でいいですから、ほうえるのイチャラブ話を所望したい!
と言ってみる
955: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:13:20.29 ID:eVP4bQtW0
>>954
了解です、ちょっと軽く書いて見ますね
958: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:35:55.44 ID:eVP4bQtW0
一応書けたので投下します。
今回投下するお話は古典部の日常とは無関係です。
奉太郎「煙草うまいな……」
959: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:36:23.23 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「誰も居ない古典部」
奉太郎「そして今日は誰も来る予定が無い」
奉太郎「よし」
奉太郎「……」カチッカチッ
奉太郎「ふうう」
奉太郎「煙草うめぇ……」
奉太郎「これは遠垣内の気持ちが少し分かるな」
奉太郎「学校内で吸う罪悪感、それを上回るハラハラ感」
奉太郎「……たまらん」
960: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:36:50.87 ID:eVP4bQtW0
ガチャガチャ
「あれ、ドアが閉まっていますね……鍵は職員室に無かった筈ですが……」
奉太郎(な、今日は誰も来る予定じゃなかった筈だぞ)
奉太郎(ま、まずい、とりあえずは証拠を隠さなくては)
奉太郎(窓を開けて換気、ライターと煙草はポケットの中へ)
奉太郎(しかしまだ臭いが残っている……)
奉太郎(ん? あれは何だ)
奉太郎(これは! 里志の清涼スプレー!)
961: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:37:18.80 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「……」プシュー
奉太郎(全部使い切ってしまったが、まあいいだろう)
奉太郎(部室に置きっぱなしにしていたあいつが悪いと言う事で)
奉太郎(それより……)
ドンドンドンドンドンドン
奉太郎(俺が慌てふためいている間に帰ってくれるのを所望していたが……そうはいかないか)
奉太郎(仕方ない、これだけ隠蔽工作を済ませておけば問題は無いだろう)
962: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:37:45.00 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「ん? 誰か来ているのか?」
える「あ、やっぱり居たんですね! 開けてください!」
奉太郎「あ、ああ……今開ける」
奉太郎(しかし内側から鍵を掛けられない事を千反田が思い出さない様、祈るだけだな)
奉太郎(つっかえ棒を外して……)
奉太郎「開けたぞー」
える「あ、折木さんこんにちは!」
963: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:38:10.34 ID:eVP4bQtW0
える「……何をしていたんですか?」
奉太郎「い、いや……ちょっとあれだ」
える「もしかして、あそこの古い建物に気を取られていたんですね!」
奉太郎「そう、その通り」
える「なるほど……納得です」
奉太郎「うむ」
える「そういえば、少し気になったんですが」
える「……少し、臭くないですか?」
964: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:38:36.49 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「え? 昨日風呂にはしっかり入った筈だが」
える「いえ、そういう訳ではなくてですね……お部屋が、と言う事です」
奉太郎「……そうか? 全く分からないが……」
奉太郎(千反田の嗅覚を想定に入れてなかった)
奉太郎(このままいつもの気になるを出されてしまったら、正直詰む)
奉太郎(考えろ……この状況を打破できる手を……!)
奉太郎(……あれしかないな)
965: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:39:03.56 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「千反田、そんな事より今日は話があるんだ」
える「え? 私にですか?」
奉太郎「ああ、そうだ」
奉太郎「俺は、前から……」
奉太郎「お前の事が好きだったんだ」
える「え、い、いきなりそんな事を言われましても!」
える「わ、わわ私は……」
奉太郎「答えてくれればいい! はいでも、いいえでも、それだけで十分だ!」
966: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:39:31.98 ID:eVP4bQtW0
奉太郎(これからの事を考えると若干気まずくなるが……退学よりはマシだな)
える「……私も、好きです」
奉太郎「え?」
える「え?」
奉太郎「……い、いや。 ありがとう」
える「はい!」
奉太郎(……正直振られると思ったが、どうしよう)
奉太郎(これはこれで、またとてつもなく面倒な事になってしまった)
967: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:39:58.49 ID:eVP4bQtW0
える「ふふ、好きです折木さん!」
奉太郎「い、いきなり抱きつくな!」
える「いいじゃないですか、私達、付き合ってるんですし」
奉太郎「ま、まあそうだが……」
える「あの、こっち向いてください」
奉太郎「な、なんだ」
える「……」チュー
奉太郎「なっ! お前!」
える「付き合っているんですし、いいですよね!」
える「慌てる折木さん、可愛いです」
968: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:40:25.79 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「そ、そんな事いきなりされたら、そうなるだろう!」
える「ふふ、ずっと一緒ですよ」
奉太郎「……分かったよ、一緒に居よう」
える「あ、それとですね」
える「キスをしたときに煙草臭いのは嫌なので、やめてくださいね」
奉太郎「え?」
おわり
969: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:41:02.18 ID:eVP4bQtW0
とてもイチャラブとは言えない代物になってしまった……
なんてこった……
970: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 14:43:55.64 ID:+UMcqWGP0
はやっ!
乙です
無茶振りに応えていただきありがとうございましたw
971: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 14:47:01.54 ID:t3tWn/Xc0
即興でこれだけ書けるなら十分だw
乙乙!
本編の話だけど、>>1は最初から最後のオチは考えていたの?
972: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:51:26.62 ID:eVP4bQtW0
>>970
いえいえ、ありがとうございます。
>>971
最初からオチは考えていました。
ですがほうたるが最後に言うか、言わないかは正直かなり悩みました。
人は一年程度では中々変わる事ができず、結末で選んだのは言わない方でした。
973: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 14:53:52.58 ID:eVP4bQtW0
最初はもっとほのぼのした話を書こうと思っていたのですが、何故かどんどんシリアスになっていきました。
多分、超常現象的な何かのせいだと思います。
974: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/09/30(日) 15:25:11.33 ID:k3kTOuqs0
(´;ω;`)
切ない…けど面白かった…
乙です!
またいつかハッピーエンドの話を
書いてほしいです
975: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) 2012/09/30(日) 15:28:57.05 ID:4emh29Gho
>>1 おつかれさま
この落とし方で批判レスとか、続編希望レスがつかないのは凄いですね…
大抵のスレではそういった書き込みがみられるので、読み手に納得させる書き方が出来ることに尊敬します。
次作も期待しています。ありがとうございました。
976: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 15:37:57.08 ID:eVP4bQtW0
>>974
ありがとうございます、多分、近いうちにまた何か書くと思います。
>>975
自分で読み返すと、まだまだ表現が足りていなかったり理解し辛かった部分が多いので、次の作品ではそれも修正できるようにして行きたいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
978: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2012/09/30(日) 16:24:04.65 ID:VqSbUoubo
乙でした。
980: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/09/30(日) 16:45:38.19 ID:auY1+Wpp0
いやあ、すごい大作だった
氷菓ssは常に不足してるからまた何か書いてください
979: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:39:46.61 ID:eVP4bQtW0
台風ガガガ
残りがまだ少しだけあるので……少し本編に関係あるお話を投下します。
最後の最後、える視点からの物となります。
本編終わってからの補足話で申し訳ありませんが、もう少しだけお付き合いください。
それでは5分ほど時間置きまして、投下致します。
981: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:46:30.44 ID:eVP4bQtW0
私は、待っていました。
折木さんの言葉を、優しい言葉を。
左右に植えられている木は、雪が積もり……まるで、桜の様でした。
……これからは、私は一人で歩かなければなりません。
どんなに気になる事があっても、自分でなんとかしなければならないのです。
982: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:47:26.96 ID:eVP4bQtW0
……
最後に一度だけ、私は振り返りました。
折木さんは未だに、私の事を見ていて……
私もそれに気付き、できるだけ楽しそうに、折木さんに笑顔を向けます。
……そして、前に向き直り、私は一歩一歩進みます。
折木さんは最後まで、私の望んでいた言葉を言ってくれる事はありませんでした。
ですが、それもまた……折木さんらしくて、素敵です。
984: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:48:53.71 ID:eVP4bQtW0
……ああ、もう、振り返れません。
今日は、泣かないと決めたのに。
最後の別れくらいは、元気な千反田えるで居ようと思っていたのに。
でもそれも、ばれなければ問題ありません。
今振り返ってしまったら、全部、折木さんには分かってしまうでしょう。
なので私は振り返りません。
……やっぱり、しょっぱいですよ。 折木さん。
985: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:49:45.89 ID:eVP4bQtW0
涙は、いくら歩いても止まることがありませんでした。
……そうでした、私は何故、言葉を待っていたのでしょうか。
自分から、私から言えば、それで良かったのでは……無いでしょうか。
でも、もう遅いです。
私はもう、歩いてしまっているから。
振り返る事も、立ち止まる事も、もうできないかもしれないです。
それでもやっぱり私は、折木さんの事が大好きです。
986: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:50:13.06 ID:eVP4bQtW0
絶対に、絶対にこの思い出は忘れません。
例え何年経っても、何十年経っても、私の心の中で生き続けます。
……それくらいなら、許されてもいいですよね。
その思い出は、足枷なんかではなく、私を強くしてくれる、立派な力なのですから。
ふと、風が後ろから強く吹いてきました。
私はそれに、自然と振り返ってしまいます。
987: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:51:04.06 ID:eVP4bQtW0
……ふふ、やっぱり私は、意志が少し弱すぎるかもしれないですね。
そして、私の視界には既に……折木さんの姿はありませんでした。
私は再び前に向き直り、まだ雪が舞い落ちて来ている空を眺めます。
真っ暗な空から、白い雪がチラチラと散っていて、とても幻想的な光景でした。
988: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:51:37.00 ID:eVP4bQtW0
える「……でも、ちょっと寒いです」
私は独り、そう呟くと足を再び動かします。
ゆっくり、ゆっくりと。
……さあ、これからは忙しくなりそうです。
気持ちを、どうにか切り替えましょう!
……私、頑張りますよ。 折木さん。
なのでどうか、折木さんも頑張ってください。
いつか、いつかもう一度……会えると信じて。
989: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 16:52:33.70 ID:eVP4bQtW0
以上で終わりです。
今度こそ、奉太郎「古典部の日常」は完結となります。
本当に、本当にありがとうございました。
990: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/09/30(日) 16:55:39.63 ID:LcrPA5JB0
乙(´;ω;`)
991: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 16:57:10.40 ID:+UMcqWGP0
強く生きろよ
えるたそ……
994: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/09/30(日) 17:26:46.60 ID:DGPHK/Fgo
ある日手紙が届いた…
昔好きだった仲のよかった女子からの、結婚式の招待状だった。
みたいなほろ苦さだ。
乙ー
998: ◆Oe72InN3/k 2012/09/30(日) 17:50:07.14 ID:eVP4bQtW0
本当に、本当に今までありがとうございました。
次回作
える「古典部の日常」
も是非宜しくお願いします。
1000: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/09/30(日) 17:54:02.67 ID:+UMcqWGP0
>>998
>える「古典部の日常」
な、何だって!
1001: 1001 Over 1000 Thread
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- 2012/09/30(日) 22:45:00|
- 氷菓
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