仲睦まじくテスト勉強してる二人を目撃して
「私だって教えられます！」ってな具合に割り込んで教えてくれる、ちょっとうざいえるたそとの絡み
書いてもええんよ？

>>314
ではお言葉に甘えまして
タイトルも拝借させていただきます

える「私だって教えられます！」

える「こんにちは、皆さん」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

摩耶花「あ、ちーちゃん。……それでね、ここがこうなるでしょ」

奉太郎「ああ、千反田。……ああ、なるほど。そういうことか」

える「……」

える(おふたりでお勉強なさってるんですね)

える(そうですよね。試験も近いですしね)

奉太郎「じゃあ、こっちはこうなるわけか」

摩耶花「そうそう、それでいいのよ」

える(何だか折木さんと摩耶花さん、いい雰囲気に見えます)

える(ちょっと羨ましいかも、です……)

える「物理ですか？　わたしもやります」

摩耶花「おっ、ちーちゃんがいれば百人力ね！」

える「そんな……」ｴﾍﾍ

奉太郎「期待してるぞ、千反田」

える「はいっ！」

奉太郎「……。……わからん」ﾎﾞｿﾘ

える(折木さんが困ってる？　チャンスです！)ｷﾗﾝ

える「あっ、そこはですね！」ｽﾞｲｯ

奉太郎「待ってくれ、千反田。もう少し自分で考えたいんだ」

える「そ、そうですね。それがいいと思います……」ｼｭﾝ

摩耶花「ねえ、ちーちゃん。ここなんだけど……」

える「はい、何ですか？」

える「ああ、これはですね……」

摩耶花「ありがと。流石ちーちゃんね」

える「そんな……。どういたしまして」

える(折木さんの方は……)ﾁﾗｯ

奉太郎「……」ｶｷｶｷ

える「いかがですか？　折木さん」

奉太郎「ん？　ああ、さっきのか。何とか解けたよ」

える「そ、そうですか……」ｶﾞｸｯ

摩耶花「……やっぱり折木ってやれば出来るのよね」

奉太郎「そんなことはない。買いかぶりだ」

摩耶花「やらないだけでしょ」

える(摩耶花さんが折木さんを褒めてる……。わたしも！)

える「そうです！　折木さんはやれば出来る方なんです！」ｽﾞｲｯ

奉太郎「近い近い！　顔が近い！」

摩耶花「……」

摩耶花(ちーちゃんは面白いなあ)

摩耶花「ふふっ……」

奉太郎「どうした、伊原」

摩耶花「何でもない。ただの思い出し笑い」

奉太郎「そうか」

奉太郎「さて」

摩耶花「物理はこんなものかしらね」

える「え、え？」ｷｮﾄﾝ

える(わたしまだ折木さんに教えてませんのに……)

摩耶花「次は化学にする？」

奉太郎「そうするか」

える「……」

奉太郎「ああ、千反田は自分の勉強を続けていいんだぞ」

奉太郎「お前に頼ってばかりじゃ、お前の勉強が進まないだろ」

える「そ、そんなことありません！」

える「教えることで見直しにもつながるんです！」

奉太郎「そ、そうか。じゃあ一緒にやるか」

える「はい！」

摩耶花(折木……、鈍感ね……)

摩耶花(流石にちーちゃんが不憫だわ)

奉太郎「なあ伊原、この化学反応式なんだが……」

える「！」

える(折木さん……、わたしにも訊いてくださいよ……)

摩耶花(ちーちゃん……)

摩耶花(折木の方を、物欲しそうな顔で見つめてる……)

摩耶花「うーん、ゴメン。ちょっとわかんないや」

摩耶花「ちーちゃんに訊いてくれる？」

奉太郎「千反田、これなんだが……」

える「え？　あ、はい！」

える「ここはですね！」

摩耶花(よしよし)

える「……というわけです！」

奉太郎「なるほど、さすが千反田だな」

奉太郎「よくわかったよ、ありがとう」

える「いいえ、それほどでも……」ﾎﾟｯ

える(折木さんに教えることが出来ました)

える(嬉しい……)ﾎﾞｰ

摩耶花(ちーちゃん、恍惚とした表情を浮かべて……)

摩耶花(なーんか妬けちゃうわね)

摩耶花「あれ？　折木、そこ違うよ」

奉太郎「えっ、どれどれ」

える(むっ、わたしだって)

える「折木さん、ここも間違ってますよ」

奉太郎「ええっ。本当だ、参ったな」

える(折木さんに教えるのは、わたしです！)ﾒﾗﾒﾗ

摩耶花(ちーちゃん、燃えてる……)

摩耶花(悔しいけど、わたしの負けだわ)

摩耶花(って、まるでわたしが折木に気があるみたいじゃない！)

摩耶花(わたしは折木のことは、もう……)

摩耶花(何だろ、この気持ち)

摩耶花(なん……、だろ……)

摩耶花「ちょっとトイレ行ってくる」

奉太郎「わかった」

える「いってらっしゃい。……で、ここなんですけど」

奉太郎「ふむふむ」

摩耶花「……」ｶﾞﾗｶﾞﾗﾊﾞﾀﾝ

摩耶花「何やってんだろ、わたし」

摩耶花「あの折木だよ？」

摩耶花「省エネ主義で、昼行灯で、朴念仁の……」

摩耶花「ホント、何やってんだろ……」

摩耶花「ただいま」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

奉太郎「おかえり」

える「おかえりなさい。……あ、違いますよ。そこはですね」

奉太郎「ああ、そうか！」

摩耶花「……」

摩耶花(ちーちゃんと出会ってからの折木は、ちょっと昔の折木を髣髴とさせる)

摩耶花(積極的に、いろんな謎に挑んでいって)

摩耶花(折木に謎解きの才があるなんて知らなかったけど)

奉太郎「千反田！　近い近い」

摩耶花(ちーちゃんがそうさせたのかな……)

摩耶花(だとしたら……)

える「さあ、次ですよ！　折木さん！」

摩耶花(嬉しいけど、悔しい)

摩耶花(悔しいな……)

奉太郎「どうした、伊原？　さっきからこっちを見て」

摩耶花「え？　ううん、何でもない！」

摩耶花「さあ、今度のテスト頑張るぞーっ！」

奉太郎「気合入ってるな」

摩耶花(頑張ろう、とにかく)

摩耶花(頑張れ、伊原摩耶花！)

お終い

すいません
結局最後は摩耶花の話になってしまいました

おもしろければなんでもういい乙

ふくちゃん…

レスありがとうございます

>>331
基本的には摩耶花は里志大好きっ子です
ほうたるのことは恋愛という枠に囚われない、大きな目標というか憧れの目で見ていました
という妄想設定なのさ

出番のことでしたら、最初はまやほーだけで書くつもりだったので、まああしからず

せっかくですから、里志の話も書きましょうか


里志「ハハ、両手に花、だね(泣)」


ちなみに即興なので、筆が遅いのはあしからず

奉太郎「昨日は千反田や伊原とかなり勉強したな」

奉太郎「さて、今日も行くか」

奉太郎「……ん、あれは里志か？」

奉太郎「何だか挙動不審だが……、まあ俺の知ったことではない」

奉太郎「部室に行こう」



奉太郎「……」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

摩耶花「あっ、折木！」

える「折木さん、福部さんを見ませんでしたか！？」

奉太郎(なんだなんだ、物々しいな)

奉太郎「……そういえば見たぞ」

摩耶花「どこで！？」

奉太郎「ち、ちょっと落ち着け」

奉太郎「あれは……、そうだ、連絡通路を渡る手前だった」

える「福部さん……」

摩耶花「……逃げた、わね」

奉太郎「一体何があった。穏やかじゃないな」

える「実はですね……」

摩耶花「ふくちゃんの特訓をしようと思ってたのよ」

奉太郎「特訓？」

奉太郎「よく事態が飲み込めないんだが」

摩耶花「ふくちゃんって、テストで毎回赤点でしょ」

摩耶花「それで今日から勉強しようって言ってたのよ」

える「これからテストまで、毎日放課後、古典部で……」

摩耶花「ちーちゃんにも手伝ってもらってね」

奉太郎「なるほど、それでか」

奉太郎「あいつ、キョロキョロしながら玄関の方へ向かっていったぞ」

摩耶花「もう！　信じらんない！」

摩耶花「後で苦労するのは自分なのに！」

奉太郎「俺に言われてもな……」

奉太郎「だが、そう言うことなら協力しよう」

奉太郎「今日はもう無理だろうが、明日から可能な限り里志を捕まえて、ここに連れてくるようにする」

摩耶花「ホント？　是非頼むわ」

える「お願いしますね、折木さん」

奉太郎「それじゃあ今日は、昨日みたいに三人でやるか」

える「そうですね」

摩耶花「そうね……」

奉太郎「さて、今日の授業が終わった……」

奉太郎「早速里志を捕まえに行くか」



奉太郎「里志！」

里志「！」ｷﾞｸｯ

里志「や、やあ、ホータロー。何かな……」

奉太郎「行くぞ」

里志「どこへ……？」

奉太郎「伊原たちのところだ」

里志「いやだあああああぁぁ！！」

摩耶花「ふ・く・ちゃん」

摩耶花「昨日はよくも逃げてくれたわね……」ｺﾞｺﾞｺﾞ

里志「ヒイィ……」

摩耶花「もう、ふくちゃんのためを思ってやってるんだからね……」

里志「後生だ、摩耶花！　勘弁してくれよ！」

摩耶花「ダーメ。赤点で補習と再テストは、ふくちゃんも嫌でしょ」

里志「今回は！　今回は何とかなる気がするんだ！　お願いだよ、摩耶花」

摩耶花「何度その口車に乗せられたかしらね」

里志「うっ」

える「大丈夫ですよ、福部さん」

える「最初は優しくしてあげますから。一緒に頑張りましょう」ﾆｺｯ

奉太郎(千反田、その言い方は何だかエロい)

奉太郎(一瞬里志にジェラシーを感じてしまったぞ)

里志「千反田さん……」

摩耶花「ふくちゃん、わたしも鬼じゃないんだから」

摩耶花「テストの日まで、頑張ってみよ？」

里志「摩耶花……」

里志「……」ｺｸｯ

奉太郎(落ちたか……)

摩耶花「よおし、それじゃあ早速始めるわよ！」

里志「お手柔らかにね……」

奉太郎(こうして古典部での、里志の特訓が始まった)

奉太郎(里志を座らせ、伊原と千反田が両側から付きっ切りで指導する)

奉太郎(両手に花ってやつか)

奉太郎(里志にとってはなんとも厳しい花だがな)

える「福部さん、そこはそうじゃないです」

里志「うひぃ」

摩耶花「明日までに、これだけ憶えるのよ」

里志「うへぇ」

奉太郎(こんな調子で特訓は続いた)

奉太郎(里志もよく頑張った)

奉太郎(俺はといえば、三人を尻目に独りでやるしかなかったが)

奉太郎(ここは譲ってやる)

奉太郎(感謝しろよ、里志)

奉太郎「そんなこんなで、テスト期間終了」

奉太郎「俺はまあまあの手応えを感じていた」

奉太郎「さて、古典部に行こう」

奉太郎「……」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

里志「やあ、ホータロー！」ﾆｺﾆｺ

奉太郎「よお」

奉太郎「その調子だと、手応えはあったみたいだな」

里志「まあね、あれだけやらされりゃ、そりゃあね」

里志「いやあ！　それにしても清々しい気分だ！」

里志「補習がないってだけで、こんなに世界が輝くなんて！」

奉太郎「良かったな」

里志「ああ、今回はあの二人に感謝の気持ちでいっぱいさ！」

里志「あ、もちろんホータローにも感謝してるよ」

里志「あのとき僕を連れてってくれなかったらと思うと……」ﾌﾞﾙﾙ

奉太郎「俺は何もしてない」

奉太郎「あいつらには礼を言っとけよ」

里志「もちろん！」

里志「あ、でもホータローには悪いことをしちゃったな」

奉太郎「？」

里志「千反田さんを取り上げたみたいになっちゃって……」

奉太郎「ば、馬鹿言え！」

里志「いいんだよ。さみしかっただろう？」

奉太郎「……」

摩耶花「どうだった？　テストの出来は？」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

里志「摩耶花！　もうバッチリさ！　……多分」

摩耶花「ホント！？　やったじゃない！」ﾊｲﾀｯﾁ

里志「ああ、摩耶花のおかげさ！　ありがとう」

摩耶花「どういたしまして」

摩耶花「折木、ゴメンね」

奉太郎「何がだ？」

摩耶花「勉強、見てあげられなくて……」

奉太郎「気にするな。俺も今回は手応えがあった方だ」

摩耶花「そ、よかったわ」

摩耶花「それにしても折木、ここんとこちーちゃんにかまってもらえなくて寂しかったでしょ？」

奉太郎「な！　お前までそれか！」

奉太郎「別に俺は千反田がいなくたって……」

える「わたしがどうかしましたか！？」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

奉太郎「なっ、千反田……！」

える「どうしたんですか？　折木さん」

里志「千反田さん、ホータローってばね……」ｸｽｸｽ

奉太郎「ま、待て！　言うな！」

える「なになに、何ですか？」

摩耶花「ちーちゃん、折木ったら酷いのよ」ｸｽｸｽ

奉太郎「伊原も！」

える「折木さんが何を言ったのか……」



える「わたし、気になります！」



お終い

以上でテスト勉強三部作、終わりとなります

おつー
面白かった

このまま1000まで頑張ってくれｗｗ

>>349
ありがとうございます

やっと350ほど……
1000はまだまだ遠いです
ちょくちょく書くつもりではありますが

『奉太郎「古典部の日常」』が終わってしまって寂しい限り……
と思ったら、もう次スレがw
こちらも個人的に楽しみにしたいです

向こうは新スレも始まったことだし、ここも頑張ってもらわないとねホータロー

「大丈夫ですか？　大変そうなら私が書いてみますけど」
「だめよ◆Oeちゃん！」

>>352
彼(？)、筆速いよね…

こっちも応援してるぜー

>>357
応援ありがとうございます
何気ない一言で励まされる……

今、新しいの書いてますがなかなか進みません
もうしばらくお待ちください

どっちも見てるし応援してます。

ゆっくりでも更新が途切れなければ見てる人はしっかり見てると思うので頑張って下さいー。

>>359
ありがとうございます！
そう言っていただけると、嬉しいですしやる気が出ます